大和但馬屋日記

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今日のゲーム(一月十二日)

ビットジェネレーションズ・ドットストリーム(GBA,Nintendo,ASIN:B000FZ5LAE)bit Generations [ビットジェネレーションズ] dotstream(ドットストリーム)

ライトサイクルゲームのやうな画面で「セクターゾーン」(あるいは「セクロス」)みたいな横スクロールレースをするといふ理解。
基本デザインは格好いいけどところどころで台無し感が。特に電源投入後の例の警告画面がな。ターゲット層考へたら要らんだろアレ。
ゲームボーイプレーヤーを通して真夜中にプロジェクタで遊んでみたらなかなか悪くなかつたけど、ドットが荒いので期待したほどの「ベクタスキャンらしさ」はなくて残念。あと、これは「ドトスト」の問題ではなくてゲームボーイプレーヤーの仕様で、画面に枠が表示されるのが本当にもう台無し。一番マシなNo.20の枠にしても邪魔なものは邪魔。消せる様にしろよ。本道であるゲームボーイミクロで遊んだ場合は精密感が出てこれはこれで良いけれども、ちとチマチマしすぎかな。
で、ゲーム自体はどうかといふと、「面白い」と絶賛する要素はないけど飽きずにボーッと時間は潰せる程度の印象。謳ひ文句ほどには「ゲームの原点」とやらに立ち返つた風には思へないかなあ。操作に際立つた特徴があるわけでなし。
他のラインに隣接したレーンを通るとスリップストリームが効いてスピードの上限が上がるといふのはいいけれど、そのメリットが生かせる様なパラメータ設定になつてない。ライフと引換へに使へるRボタンのダッシュが便利すぎるのと、スリップに入つたときの速度上昇値が微妙すぎてレーンチェンジで相殺されてしまひがちなのとで、あまり嬉しくないんだよな。
結局のところ「完全にコースを覚えてライフを消耗しない様にしてからダッシュを駆使して先頭に出て、あとは最小限のレーン移動でスピードを殺さない様にして後続を引き離す」といふ必勝法が見えてきて、それつてあまり「ドットストリーム」ぽくないよね、みたいな。上手くなるほど画面が詰らなくなるといふのはこの手のゲームとしては存在意義が危ふいぞ。
どの道見た目が詰らなくなるならば自分のドットの位置を画面中央でなくもつと左に寄せて、標準のスクロールスピードをダッシュ使用時くらゐにすれば(当然障碍物の前後方向の間隔は避けられる程度に空けて)、スピード感くらゐは演出できて良かつただらうにと思ふ。操作が単純なだけにちよつとしたパラメータの違ひで気持よさが退屈さに、あるいはその逆に変るんだらう。このゲームは丁度その中間でグラグラしてるイメージ。
とまあいろいろ書いてるけど、嫌ひではない。昔N66SR BASICで書いたしやうもない自作グラフィックツール*1でラインを描いて一晩遊んだ時の記憶がまざまざと。しかしそれはゲームではないな。

ビットジェネレーションズ・オービタル(GBA,Nintendo,ASIN:B000FZ72HO)bit Generations [ビットジェネレーションズ] ORBITAL(オービタル)

グラディウスII」の第一ステージのやうな恒星系の中で、自分の星の重力を操作して他の星と合体したり他の星を自分の衛星にしたりするゲーム。ヴァー
ああ、これは面白いね。直感的な操作とフィードバックの関係が明快でいい。「単純な物理法則で遊ぶのは楽しいなあ」といふやつだ。手軽に「はやぶさ」気分を味はへる。あるいは自分をジェミニ誘導。
ゲームとしてパラメータがマイルドにチューニングされてる様だから「よーしここでスイングバイしちやふぞー」と思つてもなかなかその通りにはならない(期待通りの加速度が得られない)けれども、まあそれは許せる範囲。他の星を次々と衛星として「巻き込んで」いくあたりは少し「塊魂」風味でもある。
面白い。
あと、これは本当にプロジェクタ向けのゲーム。グラフィックはGBAのゲームとしてもセンスが良いとはいへないけれど(悪い意味でファミコンクオリティだよな)、暗い部屋で大映しにするのには向いてゐる。

*1:マウスなんて存在しないからジョイスティックで絵を描く仕様