大和但馬屋日記

はてなダイアリーからの移行中

改めてGARMIN geko201の雑感まとめ

GARMIN社のgeko201を選んだ理由はまづ第一に値段の安さであり、同種の他機種を使つた経験もないからあくまで選んだ時点では博打以上のものではなかつた。勿論、先達として今村さんが使つてゐるのを見たといふ要因は決して小さくはない。自転車が好きであつてもアスリートとしての素養は皆無だから、心拍数等の身体管理に関する機能も(あれば面白いかもしれないが)まづ使ふことはない。地図を搭載してゐるか否かについては少々迷つたが、どこかで見た「携帯機程度の解像度と情報量では大して地図など役に立たない」といふ見解に納得したので地図機能も切捨てた。
さうして選んだgeko201で当面想定してゐた遊び方は一通り体験したと思ふので、改めて感想を纏めておく。
測位性能について。他と比べて感度の良し悪しを述べることはできないが、適切な使ひ方をする限りは申し分なく思へる。自転車やオートバイで使ふならハンドルバーブラケットを使ふのが良いし、徒歩で用ゐるにしても本体をなるべく露出させて上空に向けられる工夫をしたいところだ。どこかのブログで本体裏のネジ穴を利用してストラップなどに繋げられる様にする工作を目にしたので今度真似しようと思ふ。
精度は、経度と緯度に関する限りは十分。もちろん良好な感度を維持できる条件の下での話になるが、晴れた日の空の開けた場所ならばgeko画面表示上の測位誤差は五メートル程度に収まる。大きな通りなら通つた車線まで分ることはは今までにアップしたトラックデータからも読取れよう。街中の、特にビル街においてはどうしてもデータのワープが発生する。衛星の電波が壁面に反射する為に避け様のない現象らしいが、本体のホールドの仕方で軽減はできる。
経度や緯度に比べると高度のデータは精度が低すぎるといふか、微視的には出鱈目とすらいへるので、山方面によく行く人は気圧計併用の上位機種の方が向いてゐると思はれる。東京住ひのワシには大した問題ではない。
データ取得間隔は一秒毎とのことで、通常使用には申し分ない。これ以上高頻度であるメリットがあるかどうか分らないし、さりとて間隔が空きすぎると詰らないデータになつてしまふ。
データ容量について。記録できるトラックデータは一万ポイントまでらしいが、それが多いか少ないかの判断は購入前にはつきかねた。三日間の日本GP期間のメモリ消費で約30%、先日の横須賀へのサイクリングの往復では20%(ほぼ二千ポイント丁度)。一日であれ以上を消費することはワシに関する限りおよそ考へにくいので、二、三日程度の旅行ならばデータ吸出し用の機器を持歩く必要は全くない。ロングツーリング等を行ひたい人にとつては割と重要な点で、恐らくはSDカード等への書出しができる機種が必要となるだらう。
データの読書きについて。正直、今時シリアル転送しかないのはなあ、と思ふ。ノートPCで使ふにはシリアル/USB変換ケーブルが必須となる。転送速度も気になる程ではないが二千ポイントものトラックデータとなるとやや待たされる。一万ポイントともなると流石に気になりさうだ。
バッテリーについて。少し弱いかな。単四電池二本使用で、横須賀往復に「エネループ」を使つてみたら一セットでは保たなかつた。予備は必須。ポジティブに考へたら単四だから予備もそれほど嵩張らないし、街中なら万一の際の入手も容易だ。何でもかんでも内蔵リチウムイオン電池になればいいといふものではない、特にこの様な機器ならば。
GPSを使ふ」といふ当初の目的に対する期待には十分に応へてくれたと思ふ。多少の不満は工夫で解消できる、ワシにとつては過不足のない機種だつたので良かつた。外を出歩くのが好きな人なら持つてゐて損はしない玩具だ。
もう一つ書いておきたいナビゲーション機能についてはまた別稿で。