大和但馬屋日記

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今日のゲーム(八月三十一日)

タイムパイロット(Xbox360,Konami)

毎週水曜に何かしら新コンテンツが追加されるLive Arcadeの、今週の分は「タイムパイロット」だつた。
アメリカ人の「全方位シューティング」好きつぷりは目に余る。Live Arcadeでダウンロードできるゲームのうち、シューティングやアクションに分類されるものの半分は全方位シューティングといつて過言ではない。ワシの魂を吸取つてやまない「ジオメトリーウォーズ」を筆頭に、懐かしの「ガントレット」「スマッシュTV」「ロボトロン:2084」など、「お前らそればつかりか!!」と言ひたくなるラインアップで些か辟易する。
そこに追加された「タイムパイロット」は珍しく純日本製の全方位シューティングなわけだが、例に洩れずアメリカ人にも大人気だつたらしく、今回の移植もアメリカの会社が行つた様だ。
で、この「タイムパイロット」、ワシはコナミレトロゲームの中では一、二を争ふほど好きなのである。といふか一番は絶対「ジャイラス」なので二番目に好きである。三、四がなくて五に「ロードファイター」てなもんである。え? 「ツインビー」? 「グラディウス」? バブルシステム以降のゲームがレトロだなんて、頭大丈夫ですか? ←
といふ訣で早速ダウンロード。試用版をやつてみる。グラフィックが全面的に描き直されて見辛いつたらありやしないが、ゲームの仕様はオリジナル通りの様だ。一面クリアしたら「金払へ」とダイアログが出てきたのでポイント支払ひ。適当に遊んだ。お、ポーズメニューで昔のグラフィックに変更できるぞ。うむ、見易い。やはりかうでなくてはならん。つか新グラフィックは本当にひどい。無駄に描き込まれて見辛くなつただけでも大概なのに、そもそも意匠的にどうしやうもなくダサくなつたのだから救ひ難い。
何回か遊んでからリーダーズボードを見ると、自分が何だかすごい上位にゐる。まだ配信が始まつたばかりだから、少し遊んだだけですぐ上位に行けるらしい。
それなら、と少しばかり頑張つてみた。四十万点越えた辺りで終る。順位をチェックしてみたら、おめでたう、世界一!!
まあ三日殿下どころか一晩で落ちるに決つてゐる。一往、三千人くらゐの中の一番ではあつたけれども。こんなヘボスコアでも一位になるとそれなりに注目は浴びるもので、洋の東西を問はず何人かからフレンド登録の申し出を受けたり、"Do you speak English"とボイスチャットの打診らしきものをもらつたりした。フレンドはさくさく登録、メッセージには"Sorry, I cannot speak English."と情けない返事を出した。逆立ちしたつて喋れんもんは仕方ない。いや、一瞬とはいへ面白い経験をした。
改めてゲームの具合をみてみると、グラフィックをオリジナルにすれば移植具合は良好。サウンドは一往オリジナルの曲や効果音が踏襲されてゐるものの作り直されて昔のPSGの味は消えてゐる。パラシュート取つた時の間抜けなジングルは許し難いが、まあいいだらう。
難易度は若干易しく感じた。どうやら自機の当り判定が甘めに設定されてゐるらしく、「昔ならこれ確実にやられてるよ」といふ極どい接近戦で生き延びてゐることが多い。まあ、変に辛く設定されるよりはこちらの方が良いだらう。数年前に復刻リメイクされた「コナミ80'Sアーケードギャラリー」の収録版はオリジナルより数段難しくて泣きさうだつたからな。
とりあへず、色々な意味で満足した。