出社したら、「ヤマちやん(オレのことだ)、漢字書ける?」と唐突に訊ねられた。何のことかと思つたら公益財団法人 日本漢字能力検定協会の漢検二級の問題の一部のURLを示された。
二級の問題例の(十)、次の−線のカタカナを漢字に直せ
といふ問題。
- 学界のイツザイとして期待されている。
- わがショウガイで最も華やかな時だ。
- 彼の言動にカイギの念を持つ。
- 母のショウゾウをかき上げた。
- 現場でセンバン工として働く。
- カンレキを迎えてますます元気だ。
- トウテツした論旨に敬服した。
- 一輪挿しのカビンを買った。
- 関係書類をエツランする。
- 自宅キンシンを命じられた。
- 祭礼のチゴ行列が通る。
- 岸辺のネコヤナギが芽をふく。
- 当選でウイジンを飾る。
- あちこちでシノび笑いが起こる。
- 両者の対立のミゾを埋める。
- 弓のツルが切れた。
- 情報はすべてツツヌけだった。
- 三か国語を自由にアヤツる。
- 湖上にホカけ舟が浮かぶ。
- タワムれに恋はすまじ。
このくらゐは余裕でせう、と始めてみたら一問ど忘れして、一問間違へた。前者が10で後者が7。それでも感心されたけれども、まあ、伊達に普段から手書入力はしてないですよ、と。といふか、手書入力をしてなかつたらここまで書けなかつたと思ふ。「変換候補から文字を選ぶ」のと「書く」のとでは大違ひだ。これはタブレットPCに乗換へた当時にも思つた。
もちろん、漢字を手で書けなきやいけないとは思つてゐないが、オレにとつては「書く」といふスタイルが性に合つてゐる。仮令キーボードで打つより時間が掛るとしてもだ。時間は有限だが、そこまで切詰めなくてはならぬものでもないだらう。