大和但馬屋日記

はてなダイアリーからの移行中

今日のゲーム(二月廿一日)

グラディウスII GOFERの野望(EZ(BREW),KONAMI)

携帯でここまでやつたのは凄いといふべきか、グラIIの移植だからこんな出来でも許されてゐるといふべきか。そんな微妙な心持ち。
とりあへず、アーケードの仕様をほほ満たしてゐる点は凄い。MSXファミコンへの移植の様に、グレードダウンする代りに新たな仕様を盛り込むといふことは一切ない。マップも多少のデフォルメはされてゐるがほぼアーケードに等しい。自機にオプションは四つ付くし、長いレーザーだつて出る。一番装備と二番装備でレーザーの表現も違ふ。完全だ*1。で、それらが美点であり、汚点でもある。
何せ携帯である。画面は狭いしボタンも押しにくい。せせこましい画面に敵がわんさか出るのは良いが、当り判定などはもう滅茶苦茶だ。敵の弾はすべて地形を貫通する。この時点でもうグラディウスではない何かの様な気もするが、それでもグラII以外の何物でもない。PS版外伝やGBA版ジェネレーションよりはよりはよほどグラディウスらしい。微妙だ。
致命的なのは処理速度で、端末にもよるだらうがINFOBARでは重すぎる。速いモードにしてやうやく丁度良いが、それでも高速スクロールの六面が通常面よりも遅くなるのはいただけない。
七面冒頭のザブ地帯で全滅したので(あれはクリア不可能だと思つた)最後まで確認はできてゐないが、ともかくオリジナルの派生品としてはもの凄い出来だけれどもグラIIの何たるかを知らない人にはとても手を出せた代物ではないだらう。
個人的には、無理してこんなの出すよりはその技術力で無理のないオリジナル作品を作つてほしいけれど、さうしたものを作るための呼び水としての効果は確かにあるのかなとは思つた。
それから、これはBREWアプリすべてに言へることだけど、音が常に最大ボリュームで鳴るのでうるさい。どれも音をオフにしないと、家の中ですら遊べないくらゐだ。何とかしてくれ。

*1:オプションハンターは出ないかもしれない