大和但馬屋日記

はてなダイアリーからの移行中

この種のありがちで表層的な理解が何とかなればいいなと思ふ

yms-zun2006-09-01

ちよつと信者くさいエントリを書くけれども、別に他の機種をどうかういふつもりはない。ただ、この理解の程度はあんまりだと思つたので(主観的な)事実を書く。

次世代ゲーム機戦争は、ゲームのあり方の戦争だ

つまり「重厚長大」を貫いたPS3Xbox360に対して、ある意味での「軽薄短小」で攻めるWii、という図式が見える気がするのです。

軽薄短小とまではいへないが、Xbox360は現時点で最も手軽にカジュアルゲームを楽しむことのできる家庭用ゲーム機である、とは誇張無しに言へる。本体さへ起動すればディスクを入換へる手間すら掛らず、幾つもの気軽なゲームで遊ぶことができるのだ。八月前半の多忙を極めた間、たまに帰宅して少し息抜きがしたくなつた時に役立つてくれたのがXbox360だつた。
Xbox360の特徴として、かういふ側面はもつともつと広く知られて欲しいものだ。「重厚長大」はそれこそ単なる一面でしかないし、さういふゲームでほとんど遊ばない自分が勿体無い使ひ方をしてゐるとは露ほども思はない。もともと、そこに最大の魅力を感じたのだから。
いや、ACアダプタは全く擁護のしやうがないほど重厚長大だけどさ‥‥体積比だとWii本体に匹敵するんぢやなからうか。
引用が前後するが、かういふ人にこそXbox360はピッタリである。

▼ゲームは遊びたいが、ゲーム機の電源を入れるのが億劫だ。
▼大作RPGをプレイ途中で放置してしまい、気になっている。
▼ゲーム販売店でパッケージを手にとっても、「どうせ遊ばないし」と思って棚に戻してしまう。
逆にこんなことは?
▼ちょっと手が空いたときに携帯電話のゲームを遊んでしまう。
▼時間のかからないミニゲームを好むようになってきた。

まあ、電源くらゐは入れようよ。360なら手元のコントローラでも入れられるんだし。そこさへクリアすれば、この例のやうな気分の人にはそれなりに応へられるハードだとはいへるのだ。
Xbox Liveには様々なゲームの体験版が揃つてゐる。気になつてゐる大作の体験版が用意されてゐれば、大抵無料でそれを試すことができる。「どうせ遊ばない」と思つたら消せばいい。ものによつては良い意味で「買はなくてもいいや」と思へてしまふくらゐにそこそこ遊べてしまふものもある。Live Arcade で配信されてゐるコンテンツにはファミコン世代に丁度良い規模のゲームがいくつもある。
最大のネックは、やはりXbox360全体を包むそこはかとない洋ゲーテイストが(実態はさうでないものであつても)ねつとりと濃いものに見えてしまふ辺りだらうな。こればかりはどうしやうもない。
それにしても、引用した記事を書いた人はXbox360のことを少しでも知らうとしたのだらうかね。図式とは見えてくるものであつて、自分で見たい形に無理矢理押し込めるものではないんだけどな。このエントリを読んで「プゲラ」と鼻で嗤ふ人にこそ、実際がどんなものであるかが伝はればいいと思ふ。でも、MSの公式サイトなんか見ても全然伝はらないんだよなー。
つか、重厚長大なだけのハードだつたらワシが買つてる訣ないぢやん。

ただね

自分も同じ様な表面的な理解をPSPに対しては抱いてゐるのかもしれない訣で。結局のところは「そのハードでやりたいゲームがあるかどうか」が全てといふことにしたい。ただ、Xbox360に目を向けるときに「重厚長大」路線しか視野に入つてないのだとしたら、それは何だか勿体無いなあといふ話。一般消費者はそれでも構はないけれど、メディアの側に居る人まで同じでは困るといふか。

  • 2006年09月01日 DocSeri 遊戯 Xbox360ってかなり損をしている機種だと思う。それは売り方の悪さでもあるのだけど、せめてあの大きさがなんとかなれば……という話でもあろう。

楽天とWikipediaの件ねえ

楽天証券就業規則にさへ抵触してなければ、別にその社員は何も悪いことはしてゐないのに、なぜ処分されなければならなかつたのだらう。
Wikipediaには誰にも等しく編集権があるのが建前の筈。まあ、結局、建前は建前にしか過ぎないといふ訣か。Wikipediaの周辺コミュニティのリテラシなんてたかがそんなもの*1といふのが今回の教訓。
つか、本件で何かを思つた人の中でWikipedia:ウィキペディアは何ではないか - Wikipediaに目を通したことのある人はどのくらゐ居るのだらう。たかが一企業が何かしたといふ程度の速報的価値しかないことがWikipediaに記述されることの妥当性について疑つたことはあるのか。
ワシはこの「何でないか」の記述に共感を覚え、その点でWikipediaの理念を高く評価しつつ、その運用の実態について深い失望を抱いてゐる。

*1:編集時に発生したトラブルを当事者への社会的制裁に委ねざるを得なかつたといふ意味で

どこかでだれかがダイアリーがうまく動作してゐない模様

昨日のダイアリー周辺の仕様変更が関係してゐるのかどうかは分らないのですが、http://d.hatena.ne.jp//にリダイレクトされて「ご指定のページが見つかりません」となつてしまひます。一往ご報告まで>id:doroyamada

対応していただきました

正しく動作してゐることをこちらでも確認できました。有難うございます。

  • 2006年09月01日 nobody ほんとだ. てもとの環境でも再現を確認できました. (なお「どこかでだれかがフォトライフ」は正常に動作している模様).

ARIA The NATURAL #22

前回の感想はどうかしてたといふか、いくら灯里が電波少女に描かれてゐても、「かってに改蔵」と結びつけるのは牽強付会に過ぎたんではないか。今週は二本ともおまけ漫画のアニメ化だし気楽に観よう。さうしよう。
Aパート。アリア社長が迷ひこんだパラレルワールドは皆の性別が反対になつてゐて‥‥と、灯里さんがアリア社長パラレルワールドの説明を懇々としてますよ? あの、もしもし?
ココ、病院じゃナイデスヨネ?
ココ、病院じゃナイデスヨネ? ココ、病院じゃナイデスヨネ?
いやいや、気を取り直して。Bパート、子供時代の暁は‥‥自分が改造、ぢやなかつた人造人間だと信じこんでゐて‥‥母親が宇宙人ぢやないかとうた‥‥が‥‥
宇宙人は、もう来てる。

orz ダレカタスケテ


いや、今回の話は悪うない、全部前回が悪いんや。わかつてるねんで?
もう一度気を取り直して。Aパートは正直原作漫画がうまくなかつた(性転換後のキャラデザインが今ひとつで絵的な面白味が皆無だつた)ので期待してゐなかつたのだが、声優弄りの御蔭で随分と楽しめた。アリア社長のリアクションもいちいち楽しい。キャラデザインはやはり今ひとつだつたけど。贅沢をいふならキャラの性格から思ひ切り変へてしまつて、やたらボーイッシュな灯里少年とか女々しい暁にしてくれたら良かつたのに、ただ性別を逆にしただけに留められたのが惜しい。本当に声優弄りだけでもたせた印象。
社長の心象表現の文字は、今回全く不要だつたはず(第一期のアリア社長回では別にあつても良いと思つたが)。キッズアニメならまだしも深夜向けアニメで‥‥つか、子供向けのピカチュウ短編映画だつて文字なんかに頼つてないし、アリア社長役の西村ちなみの演技は十分ピカチュウに比肩し得るものだと思ふのだけど。
それから、一番最初のカモメを追ふカットが妙に良かつた。Aパートは構図の取り方とかカットの割り方とかが全体的に丁寧で、それがアリア社長の挙動の楽しさを引き立ててゐた様に思ふ。先に挙げたやうに残念な点はあつても、出来は良かつたと思ふ。
Aパートに比べるとBパートは繋ぎが荒つぽくて雑に見えた。つか、原作漫画を切り貼りしてコンテ作つてないか? 見比べてないけどそんな感じで、アニメ的な工夫が今ひとつ感じられない。正直暁母萌えだけで成り立つてる感じが否めなかつた。
浮島の背景の描画タッチはいつもと違つた感じで面白かつた。描き方が違ふのかあとでフィルタをかましたのかは知らないけど。
まあ、どちらもへらへら見て笑へば済む話でしたとも。


ふと思つたんだけどさ、アクアつて人類が火星を勝手にかいぞ(ぶつッ

  • 2006年09月03日 firestorm ひいい, ぶはっ かってに。