ドイツ大使館がドイツ本國のアウトバーンの澁滯の樣子を傳へてゐる。
【どうでもいいドイツ】各地でUターンラッシュということで渋滞にハマっている方もいるでしょうか。ここでドイツのアウトバーンと渋滞事情についてお伝えすると、ドイツのJAF的存在ADACの調べによると、2016年のドイツ国内総渋滞距離は1,378,000 kmだとか!運転お疲れ様です! pic.twitter.com/Jejbk1YMQr
— ドイツ大使館 (@GermanyinJapan) 2017年8月14日
これに對して「無料なのに澁滯するなんて」みたいな反應があるけれども、無料か有料かなんて澁滯の有無とは何の關係もないのは明らかだ。たぶん料金所を想定してのことではあるだらうが、料金所などなくとも道路のキャパシティを自動車の數が上囘れば澁滯は起きるのだ。
ある地點を一秒に一臺のペースで車が通過するのが上限だとすれば、そこに十臺が同時に集まつただけで澁滯は發生する。十臺の車列の澁滯によつて、十臺目の地點のキャパシティが低下する。そこに更に十臺の車がやつて來れば…その繰返しで澁滯が澁滯を呼ぶ。道路のキャパシティに對して車の數が下回るまで澁滯は收まらない。勿論、料金所などは一時的にキャパシティを大幅に下げる要因だから常に澁滯の元となり得るが、あくまで要因の一つでしかないのだ。
一歩間違へれば「アキレスと龜」の誤謬に陷る理窟ではあるが、間違つてはゐないと思ふ。