大和但馬屋日記

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中國GP豫選

上海の日曜の天候が思はしくないので土曜日に豫選と決勝をやつてしまはうといふアイデアが出され、全チームと全ドライバーでミーティングが行はれたさうだが結論としては當初のスケジュール通り。日本も含み東アジアでの開催は天候に絡んでF1史に殘る出來事がよく起るので、土曜の決勝くらゐやつても良ささうだけれども、TVの放映枠の問題があるから實現しなかつたのだらう。ちよつと殘念。
で、普通のスケジュールで行はれたフリー走行と豫選。メルセデスのボッタス車のTウイングが走行中に外れてしまつた。前戦オーストラリアではハースのマシンのシャークフィンに付けたTウイングが強度不足で左右に激しく振動する樣子がTVに映され、危險と見做されて、取外しを命じられてゐた。メルセデスのは專用の支柱でウイングを支持するタイプだが、これが突然飛んでしまつたのでは禁止ヘの流れに傾くのは止められまい。個人的には機能は美醜に優ると信じるので、Tウイングが嫌ならTウイングが無くても、いやさ無い方が速いといふソリューションを提案してこいと思ふ。しかし運営會社のマネージャーであるロス・ブラウン氏が大層これを嫌つてゐるさうなので早晩無くなるのは間違ひない。
豫選ではコースレコード更新、下馬評通りの速さ。ポールはハミルトンだが二番手にはべッテルがボッタスを千分の一秒上囘つて滑り込んだ。メルセデスは豫選モードなるエンジンオイルを燃焼に用ゐるチートモードを使つてゐるのでポールポジションは獲れて當然として、フェラーリがここまで喰込めるなら決勝では十分に勝ち目もある訣でレースが樂しみである。
あと驚いたのは上海でのハミルトン人氣。シルバーストンより盛上つてるんぢやないかといふ氣さへする。十四年もやつてりや定着するよね。