大和但馬屋日記

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いつも通り日記を書く為Windows Journalを起動したらこんなメッセージが出た。


今かうして日記を書いてゐるツールはもうすぐ消滅します。何てことだ。「さういへばそんなものもあつたなー」と類のツールなら單なるノスタルジーだが、さうではない。俺の道具が、今、無くならうとしてゐる。

手書きメモからテキストを起すまでプロセスに於いて、今これを書いてゐる「Windows Journal」に優るものは十年以上経つても出てこない。「Windows Journal」自体はXP時代から何一つ進化してゐないけれども、最初から必要かつ十分な機能を備へてゐる上に、時間の経過によりハード側が色々向上した御陰で今や一番使ひ勝手の良いツールになつてしまつた。だからといつて今こそ脚光を浴びるべきだ、などとは微塵も思はない。下手に再評価なんかされて、余計な色気を出した元の開発者ではない誰かにあれやこれやと要らない機能などを足されたりしたら堪つたものではないからだ。これからもProgram Filesフォルダの中にひつそりと、どのメニューからも参照されることなくただ存在だけしておいてくれればいい。俺の為だけに。

望み通り放置されてゐたためにセキュアでなくなつたからサポートもなく終了。生き辛い世の中だ。

例によつてWindows Journalは目立たない処にひつそりとプリインストールされてゐる。これがある限りはタブレットPCの精神は死んでゐないと思ひたいところだ。

死んだ。完全に死んだ。たかが道具ぢやないか。さう、道具は人を殺すのだ。