大和但馬屋日記

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クロムクロ」第四話でちよいと失速。過去から来た侍が未来(我々の現代)の文物に驚く描写がべタすぎる。少なくともムクロなる巨大ロボットを乗りこなしてゐたのならある程度の適応力はあるのだらうし、自動車を見て「馬か!」などとは言ふまいよ。まあべタでも必要な描写なのだからまあいいか…と思ひかけてゐたら最後に現代人の書いたメモをすらすら淀みなく読んでのけたのにはガックリきた。そんなもん読める訣がないだらう。そこはメモを見てしばらく固まつてから「…読めぬ!」と言つてユキナに突返して代読してもらふことで「文化的ギャップのトドメ」「剣之介とユキナのとりあへずの情報共有」「共有した情報の持つ意味に対する温度差」などの物語的な旨みが沢山盛込めるのに、雑な考証で台無しにしてしまつたものだ。誰だ脚本はと思つてエンディングを見たら待田堂子氏か…あの「コメットルシファー」の…いや、「GA」や「アイマス」や「長門有希ちゃん」の、でもあるから悪く思ひたくはないんだけど、あの「コメットルシファー」の…
第二話だつけ、「山の形は変らぬ」といふ台詞は凄く良かった。昔、万葉集の仕事をした時に御世話になった研究家の先生も同じことを仰つてゐたのをよく覚えてゐる。あの後にこんな話をやるとは思はなかつた。せめて順序が逆であれば。