大和但馬屋日記

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ガルパン」の日。昨年十一月に始まつた「ガールズ&パンツァー劇場版」もそろそろ終りが見えてきて、自分としては十回も観たからもういいかと十回目には思つたのだけど、十回観たんだからもう一回観でもいいかといふ気分になり、水曜日に安城コロナの予約の心算で席を取つたら間違へて中川コロナのを取つてしまつてゐて、仕方ないから中川に来た。安城の予約は木曜からだつた。迂闊。
自転車で少し早めに現地に着いて、併設のゲームコーナーに足を踏入れようとしたら後ろから声を掛けられた。振返ると友人S君だつた。「何でこんなところに」「ガルパン。そつちは?」「ガルパン」。うむ。S君は劇場版のみならず「ガルパン」自体が初めてださうだが、共通の友人M君の感想を聞いて4DXを験してみたくなつたとのこと。それにしても、互ひの家から近くもなければ行動範囲内でもない場所で偶然出遭ふとはね。
十一回目の鑑賞。中川コロナは4DXを日本で初めて導入した施設ださうで、それ故に他に比ベて設備が古く、機能追加にも対応できてゐない様だ。気が付いた範囲では中盤の降雨シーンの雨エフェクトがなかつたのと、脚のふくらはぎ辺りを刺激するエフェクトもなかつた。古いといつても初導入が僅か三年前のことで、陳腐化がかうも早いと中々大変だな。
S君の感想を聞きながら、当然の質問に答へる。「三分ちよつとでわかる」前説でもスルーされてゐる、「あの空母みたいのは何?」。まあ、さうですよな。あれが「大洗女子学園」で、前半の試合をした大洗町とは別の地面であるといふのが一番解りにくいところだらう。あとは「特殊なカーボンは解つた。けど直接当つたら危なくない?」「そこはTVで説明があつてね。『滅多に当たるものぢやない』」昼飯を頂きながらそんな話をしてS君とは別れた。
自転車に跨がり東へ向ふ。目指すは安城市。四十キロの道程の半分も行かないところでフロントタイヤのサイドウォールが裂けてゐるのを見つけて気が気でなくなった。カーカスは無事だからすぐにどうにかはなるまいが、爆弾抱へてゐることは間違ひない。スピードを落して、何とか安城コロナワールドに到着。少し時間があるので、向ひにあるレストランで早めの夕食。


店の名前はオレンジペコ。中京地区のガルパンをぢさんの間では隠れて名高い店である。勿論ただの偶然であり店内にガルパンを臭はせるものは何もないが、そこがいい。あんかけスパオレンジペコを頂いた。紅茶は大変美味だつた。
ダージリン様とオレンジペコの会話で始まる「ガールズ&パンツァー劇場版」十二回目の観賞。同じ日に続けて二回も観るのは流石にどうかと思ふが、やはり安城で観ておきたかつた。安城で観るのも二度目だが、中川と比ベると何から何まで違ふ。椅子の揺れ方やエフェクトの種類はもとよりスクリーンの大きさと画質と音響、それらほぼすベてに於て安城の方が優れてゐる。映画が始まる前に流れる4DXの機能を紹介するショートムービーすらも中川と安城ではバージョンが違つてゐた。効果を与へる譜面も異なるのか、同じ譜面でも挙動が異なるのかまでは判らないが、幾つかのシーンでは椅子の動き方にも違ひを感じた。ソアラのドリフトの所は中川の方が正しい動きをしてゐたと思ふ。何はともあれ、楽しかつた。
帰りはタイヤが怖いので輪行した迄は良かつたが、最寄の駅で降りて自転車を組直して走り始めたら変速ミスでチェーンを捻つてしまつた。何てこつたい。三キロほどトボトボと押して帰つた。
帰つたらF1バーレーンGP予選。結局開幕戦に続いて同じ予選方式が採用された。Q1は流石に皆学習したのか、「コ-スに出たけど間に合はなかつた」といふケースは見られなくなつた。
Q2はやはり残り三分ほどで順位が確定し、誰も…あれ? ウィリアムズの二人がQ3進出確定なのにコースに出てゐる。無駄にタイヤ使つてどうするつもりだ。結局タイムは出さず、本当にタイヤを無駄にしただけ。あと、Q2スタートのピット出口の信号がトラブルで緑にならず、一分程コースインが待たされてしまつた。下位勢にしたら堪つたものではないな。
Q3。下位四台は足切り時間の都合で一回アタックをしただけで順位が定まつてしまふ。残る四台、つまりメルセデスフェラーリはもう一回走つてポールを争ふ。まあ、やつと狙つた図式になった感はあるが、やはり隔差を強調するルールであるには違ひない。一分を残して終つてしまふのはやはり宜しくないよね。
ハミルトンがコースレコードを記録してポールを決めた。フェラーリメルセデスに並べるところに来てゐるし、良し良し。