大和但馬屋日記

はてなダイアリーからの移行中

68.85kg 19.4%


新しいホイールのべンチテスト。ローラーの上ならトップギアで幾らでも回せる。最高69km/h、120rpm。速い速い。昼間だからこんなに回せたけれど、夜はうるさすぎて無理だな。続いて四日前と同じホイールとチューブとタイヤのセットに戻して回してみた。

見よ、これが鉄下駄だ。五日前と同じギアで同じペースを保たうとして叶はなかつた。必死に回して84rpm、二周分十二キロでギブアップ。先にベンチテストなんてやらかした後とはいへ、剰りの重さにまたどこかタイヤとフレームが擦れてゐるのではないかとも疑つてしまつたがさうではなく、軽いタイヤにして筋力までも落してしまつてゐたのだらう。少し休んでもう一本、六キロ分回したがやはりしんどい。これ程重いとは、ギア一枚分とか二枚分なんてチャチな話ではなくて、身体能力の上限を見誤るレベルで別の乗物になる。室内トレーニング用にはやはり重い方を使ふしかない。ローラーも静かだし。逆に、重い方で外を走らうといふ気も二度と起らないな。

で、またホイールを換へて外に出て十三キロ走つた。本当は用事があつて出たのだが財布を忘れたことに途中で気付いたのでただ走るために走つたことにすることにした。データには特に意味はないが、下りで40km/hを超えてゐる所が何箇所かあるな、くらゐか。明日また走らう。
3DS用「3Dべア・ナックルII 死闘への鎮魂歌」。べルトスクロールアクションが嫌ひだといふことは今までも散々書いてきた通りで、ぢやあ何故買つたのかといふとこのシーンがどう立体視で見えるかをこの目で確かめたかつたから。

ベア・ナックルII」が3D復刻されると聞いてこのシーンがどうなるかが気にならない訣がないだらう。実際、移植作業も一度は「無理」と判断されたらしい。3D画像のまま3DSの外に持出す方法がないのでもどかしいが、それが今かうして目の前で立体視化されてゐる。何だこれ凄い。
見ての通り、このゲームの絵は斜投影法で描かれてゐる。消失点の在在しない、つまりパースのない世界だ。単なる横スクロールならそれでも無理矢理立体視化することはできる。奥から手前への疑似的な視差を与ヘれば済む話だから。しかし、そんなやり方ではこの「斜めの通路」で瓦解する。うまく立体視化できる訣がない。さう思つてゐた。消失点がないから空間としてはをかしく見える筈なのに、ちやんと奥から手前に歩いてくることができる。床と壁とキャラクターの奥行感の関係に破綻がない。画面を見てみれば、どうやつてそれを実現したかの想像はできる。俺だつて立体視映像を作る仕事をしたことはあるし、2Dベースから3Dに起こす方法も理解はしてゐるつもりだ。だからこそ、この画面がどれほどの力技で実現してゐるかもよく解るし、その力技を裏で回しながらゲーム自体が60fpsで処理落ちもせずに動いてゐることに対しては驚嘆せざるを得ない。もうゲームの好嫌ひなんてどうでもいい。元のゲーム自体が良く出来てゐることと移植がそれを余すことなく再現してゐることは遊べば判るけれども、そんなレベルの話ぢやないんだ。M2は立体視ゲームを作るノウハウでは唯一無二の高みに登り詰めてゐるなあとしみじみ思ふ。