大和但馬屋日記

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AT-Xの「科学冒険隊タンサー5」第十八話が少しいい感じだつた。隊員の内の二人が物語の前半の調査中のトラブルで体調を崩し、本格的な探査の任務から外される。それを不服とした二人はリーダーに抗議するが「足手纏ひだから今回の任務に君達は必要ない」と冷たく言ひ放たれ、二人はそれでも納得せずに探査機に忍び込んで現場について来てしまふ。挙句、探査の過程で体調の悪さから精神を乗取られチームを危機に陥れる。リーダーは身を挺して彼らの動きを止め、拘束した上で何とか事件を解決し、二人が意識を恢復した報せを聞いて彼らの無事に安堵の涙を流すのだつた。
今時の子供向け番組なら、無理を押して現場に来た二人に活躍の場を与へ、リーダーが彼らの事を見直す展開にして「チームの結束」を再確認する流れにするところだ。気持がすべてに優先するといふ、いつ頃からか子供向け番組でよく見る様になつた風潮だとさうなる。「タンサー5」のこの話の良い点は、リーダーの言つた通りに「足手纏ひ」になつた二人の「気持」が実際に当面の役に立たず、だからといつてそのことで二人の名誉を踏みにじらなかつたところだ。「今回の任務に不要だ」といふ言葉はその通りだつたけれども、それは「チームに君達は不要だ」といふ意味ではなかつた。「正しい資質」は正しく発揮されなくてはならない。物語として、誤つた場面で気持を優先させ、それで力尽くに物事を解決させて「良かつた」とはしない。どうするのが正しかつたのかをきちんと描写して、かつくどくどと説明もしない。かういふ筋立ては好みだ。情緒的ではあつても、情緒の使ひ処を弁へてゐる。

飛行機とレース。やつぱり絵的に列車とのレースを上回るものはないなあ。

いつも通りの四周分二十四キロ、その後に一周分六キロ。心拍数はどうしても四周目辺りで145bpmを超えてしまひ、中々休む前の状態には戻らない。