大和但馬屋日記

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F1オーストラリアGP決勝。マルシャ改めマノーが金曜から不出走、決勝前のレコノサンスラップ(コースイン時に数周回つてコースとマシンの様子を窺ふ周回)中にマクラーレンのマグヌッゼンとレッドブルのクビャトがマシントラブルでコース上に停止。さらに予選六番手のボッタスは予選Q2で腰骨を傷めたためドクターストップで決勝を不出走。僅か十五台の寂しいグリッドでスタ一トしてみたらライコネンが他の車に当てられた煽りでマルドナドが巻添へを喰ふ様にクラッシュ、セーフティカーが出てその間に何故かグロージャンもリタイアしてロータス全滅。セーフティカー明けには十三台になつてしまつた。レース中に更に二台減つて、完走十一台。てことは十台が入賞して、一台だけポイントを獲れなかつたといふこと。それがマクラーレン・ホンダのバトン。
ホンダの何が駄目かといふと、一年遅れたことに尽きる。この一年は全く取返しのつかない一年だつたことをこれからの一年で思ひ知ることになるだらう。d:id:yms-zun:20130515で書いた通りだ。新規格のスタートから出遅れて周囲に主導権を握られたばかりでなく、レースを通じてライバルが蓄積したデータも持つてゐない。一年のラグが生じたせゐでマクラーレンチームも技術の流出を警戒したメルセデスから冷遇を受け、シーズンを棒に振つてゐる。それに見合ふだけのメリットがマクラーレンやホンダにあっただらうか? 何もある訣がないのだ。この一年間に得られなかつたものは剰りに大きすぎる。参戦するなら、昨シーズンから参戦しておくべきだつた。今や技術力なんてF1のサプライヤーならあつて当り前だ。そこに「ホンダだから」なんて優位性はない。むしろ自らを劣位に置いた処からわざわざ始めてしまつてゐる。これからの半年間で他チームの二年分の仕事をしてやうやく勝負の土俵に上れるといふものだし、それをするにはテスト制限のレギュレーションが残酷に立ちはだかる。さて、今年おそらく何度も目にするであらう惨状を前に、ホンダの株主や経営陣がどこまで我慢を通せるだらうか。
なんて後ろの方を全く意に介さずメルセデス二台が圧勝、ベッテルが三位。四位マッサの次にザウバーのナスルが入賞したのは見事。リキアルドの六位は意地だねえ。表彰式のインタビュー担当はアーノルド・シュワルツェネッガー氏。歳取つて尚いかついといふか、見た目の淒味が増してるね。インタビューの内容もドライバー個人のフィジカルトレーニングやメンタル面について踏込んでゐて、ああ流石だなと思つた。森脇基恭氏も同じ感想を言つてゐた。最後はルイスと声を揃へて「I'll be back」面白いなあ。
ローラー、三周分十八キロ一本、二周分十二キロ二本。二周の一本目は今までで一番速いペースだつた。二本目もペースは落したが「楽に流す」のペースを少し上げた形になつたかな。自転車で体が火照ってゐる間は交感神経がどうたらかうたらで花粉症を忘れられるのでなるベくさうしたいが夜寝てゐる間だけはどうしやうもないな。