大和但馬屋日記

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72.7kg

朝起きて、N君に「Forza5」を体験してもらふ。色々な車種とコースを験すうちに、F1でスパを攻略するモードになつた。乗用車では考へられない速度域と操作でオールージュやブランシモンを通過できることが判明する度に二人して「スゲー」を連発する。

こんな動画で検証をしてみたり。
昼食ついでに二人で自転車を漕ぎ出す。N君が使はなくなつたといふケイデンスセンサーと心拍計を呉れたのでiPhoneでモニタリングしながら走つてみた。平時の心拍数は一分間につき六十回くらゐ。必死で漕いで自力で時速四十キロを出した時の心拍数のピークが百五十回だつた。折角貰つた玩具なので色々遊んでみることにしよう。
昼食に行かうと目してゐた店はなくなつてしまつたのか何なのかともかく見つけられなくて、仕方なしに界隈を歩き回つてみたら旧街道の街並みを保存してゐる一角に行当つた。

ちよつと竹原にでも行つた様な気分になる。家から数キロのところにこんな場所があるとは知らなかつた。帰りに魚を買ひに寄つて、家でカラオケした後に魚を煮て食べてN君を見送つた。
N君にSIGMA社の大木社長のプレゼン動画を見せてもらつて、dp0クアトロのこととdp3クアトロ用テレコンバータの詳細を知る。技術的にやりたいことははつきりしてゐるのだけれど、クアトロになつてからのdpシリーズは「物」として何を目指してゐるのか見失つてゐるのではないかなあといふ気もしないでもない。撮れる「画」には大変興味があるとしても、手許に置いておきたい「物」からはかけ離れてゐるのだよなあ。俺は要するに物としての初代DP1が好きすぎる。
今日撮つた写真の三枚目が特にお気に入りだ。撮つた直後は自分自身がはつきり写り込んでしまつてゐて「失敗した」と思つたのだが、現像してみれば背後の家並みと自分の姿がショーウインドウの中の「昭和」と溶け合つて絵になつてしまつた。ガラスの中の自分が構へてゐるのがクアトロだつたら、何だか変な絵になりさうな、そんな気分なのだ。