大和但馬屋日記

はてなダイアリーからの移行中

土日ともに外出する気力が全く出ず、静養に努める。旅行から帰つた後、一週間の仕事がキツかった。特に作業が立込んだ訣ではないが、神経を使ふ局面が多くてオーバーヒートした模様。正倉院展も諦めた。ゲームで遊ぶ気にもなれない。
話変つて、フィギュアスケートの選手が練習中に転倒して頭を強打しても尚競技に出場したといふ話。とんでもないことだ。本人の意志でも絶対にやめさせるべきだつた。F1でも大クラッシュを経験したドライバーは直後にピンピンしてゐてもその後のセッションを走らせることはない。頭を打つ危険性のあるスポーツならこんなことは常識だと思つてゐた。フィギュアスケート界ではさうでないといふなら途轍もない時代錯誤だ。これを絶対に美談にしてはいけない。美談と讃へた奴は自分で頭から二回続けて転んでみるがいい。それがきつと世の為だ。
一昨年、マルシャのテストで大事故に遭ったマリア・デ・ヴィロタ氏は一年後、日本GPの開催された時期に事故の後遣症で突然亡くなつた。その一年後の日本GPで、同じマルシャのジュール・ビアンキが深刻なダメージを得て今も病院に居る。ジュールの完全な恢復を願つてはゐるが、それが叶つたとしてもニ度とF1のハンドルは握れまい。脳神経に重篤なダメージを負ふとはさういふことだ。少なくとも頭を打つた直後に同じリスクを繰返す様な行為をしてはならないし、させてはいけない。最悪の結末を望んでゐるのでないならば。
子供向けのアニメなどでも未だにこの手の根性論は幅を利かせてゐる。「大人が止めても本人がやると言つたらやる」といふのが絶対的に正しいことだと刷込み続けてゐる。「仲間の為」などといつた御為ごかしでその正当化は強化され、そして彼らは必ず成功することになつてゐる。場合によつては人倫にもとる良くないことだといふことも折込んで話を考へる作家が一人でも居るだろうかと、見てゐて時々心配になる。