大和但馬屋日記

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子供の頃、スーパーカーブームに伴ふラジコンブームの最中に買つてもらつた玩具の「F-1ブラバム」といふのが恐らく俺が生まれてから最初に認識したF1マシンで、それは今にして思へば多分BT46ではなかつたかと思ふのだが、そのラジコンは腹に単二電池を六本も抱へるために途轍もなく重たくて、子供の目にも明らかに「遅い」代物だつたので俺のラジコンに対する興味はそこで終つてしまつたのだつた。子供に賄へるランニングコストでもなかつたしな。
ともあれブラバムといふ名前の響きは格好良くて、ロータスタイレルフェラーリよりも素敵に見えてゐたものだ。マクラーレンのことは知らなかつたと思ふ。そんなブラバムも、いざ大人になつて本腰を入れてF1を観始めた頃には既に盛りを過ぎて終了への道を下る一方だったのには寂しさを感じたものだつた。
サー・ジャック・ブラバム氏が亡くなつたと聞いてそんなことを思ひ出した。安らかに。