大和但馬屋日記

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ゲーム部屋のXBOX ONEで、買つておいた「いなり、こんこん、恋いろは。」のBDをやうやく観る。一話の感想としては大変よくできてゐて楽しかつた。尺の取り方が気持いいな。いなりの声はもうちよつと抜けた感じのイメージだつたけど、まあこれはこれで。
それはともかく初めてこの部屋で映像視聴してみて、改めて住環境の違ひを思ひ知つた。良くなつた点としては、壁面全体を使つてプ口ジェクターで投影できるので画面がかなり大きくなつた。今まではワイド六十インチのスクリーンに合せたセッティングを強ひられてゐたが、今は凡そ百インチ相当の大きさを確保できてゐる。部屋の広さは前と同じでも、出入口や窓の配置の都合をプロジェクターに最適化できる部屋を用意できたのは有難い。これで家賃は前より安価いのだから地方都市万々歳だ。
しかし逆に気になる点もあつて、それが何より静かすぎる。前の棲家は隅田川沿ひの首都高の真下だつたから、二十四時間絶えず騒音と振動に晒され続けてゐた。例外は花火大会の開催中の通行止くらゐのものだ。正直あまり良い住環境とは言へなかつたが、その分サッシが防音仕様のゴツいやつだつたこともあり、多少の音を出しても近所迷惑になったりはしないのだつた。夜中でもそれなりの音を出してゲームしたりアニメを観たりできたのは、それはそれで好都合だつた。今回は流石にそれは無理。周辺は静かすぎるし、サッシも標準的な、といふか俺の目からは貧弱にしか見えない代物だ。当然夜に音を出して何かするなんて訣にはいかなくなる。
それから、プロジェクターやXBOX ONEなどの機器が発する騒音が大いに気になる様になつてしまつた。今までは気にしたこともなかつたのに。静かな住環境といふのも考へものだね。とはいへ次に引越す時に好んでまたあの様な環境を選びたいかといふとそれもない。年に一度の花火の為に全てを犠牲にした様なもんだしなあ。人生の一時期をネタ的に暮すといふ意味で楽しくはあつたが、それももう過去のことであると今なら思ふ。結局今しか生きられないのだよな人間は。