色々出てくるもんだね。
今でいふ「薄い本」の詰まつた、かつ前回の引越しから一度も開梱してゐない箱を開けてみた。流石に興味や感性が変つてゐて今見てもなーといふ本が大半ではあるものの、「当時の俺がここに惹かれたのは分る」といふ本の他に「何故これを買ったのか分らない」といふのもやはリあつて、過去の自分は他人なのだなと思つたり。
その中にこんな本があつて。ああ、当時の俺なら買つてただらうな、と思ひながら表紙の作者名を見て目を丸くした。
おおお、これは「とある飛空士」とか「輪廻のラグランジェ」とか「ドリクラ」のキャラクターデザインで著名なあの方ではありませんか。「ドリクラ」以前からブログのRSS講読をしてゐるくらゐには好きな作家さんだけれども、失礼ながらかつて個人誌を買つたことのある人として認識してゐた訣ではない。過去の琴線と今時の琴線が必ずしも一本に繋がつてゐなくとも、その時々に別々のものとして触れることもあるのだなと思つた次第。
それあ他にも「今有名な人が過去に出した本を持つてるぜー」つてのは幾らでもあるけれど、さういふのは大抵過去の好きが今に繋がつてゐるものだからね。