大和但馬屋日記

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友人宅で「アニメミライ リトルウィッチアカデミア」を観る。アニメミライとやらは小耳に挟んだことはあつてもよくは知らなかつたな。一枚噛んでるらしいアニマックスを解約して長いからなー。
作品の出来は、まあ文句のつけ様のないものだと思つたけれども、作品の出来不出来はさて措いて、これを作つたことで計画そのものの目標が如何に達成されたかといふのはどの様にして評価されるベきなのだらう。若手に実力がつきました、までは良いとしても、「それでもギャラは同じです」だと意味がないどころか逆効果にしかならないし、業界全体の内製率が高まつたのでないなら結局誰も幸せになつた訣ではないとも思へる。国家事業で金を貰つてコンテンツを作るといふ仕事の一端には俺も過去に携つたことがあるけれど、あの時必死になつて作つたものは結局通算省(当時)の倉庫の肥やしになつただけで広く世に発表された訣でもなく*1、その当時所属してゐた組織も分解してしまつてもはや見る影もない。個人的にはその当時の経験は良きにつけ悪しきにつけ貴重なものとなつたけれども、こんなちつぽけな俺個人の経験の為に国費が使はれた訣でもあるまい。せめてアニメミライが「残る」ものであることを祈るばかりだ。
午後に実家へ帰宅。祖母は医学的には健康なのだがめつきり弱つてしまつて偲びない。インプットとアウトプットが少なくなつてしまつてゐるだけで、決して頭がボケてゐるのではない。それだけに、心中の穏やかでないことが傍目によく判るのだ。
かういふ時の孝行の仕方が分らない自分が厭になる。

*1:http://www.ipa.go.jp/jinzai/esp/index.htmlを参照しても、仕事の成果すら公式に掲載されてゐない