大和但馬屋日記

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父のこと。年が明けた頃から声が掠れる様になつて、いつまでもそれが癒らないので医者に行け行けと言つてゐたのだが、いざ行つて検査を受けてみれば悪性の腫瘍だと。それを切除したのが昨日のこと。
当分は声も出せないし、物を喰ふにも苦労するのだらうと思つてゐたら、別に手術の直後から普通に物は喰へるのだと。さういふものなのか。声は出せないから専ら筆談に頼つてはゐるが、それ以外は特になにもないと弟から連絡を受け、一先づ安心してゐる。もう明日には退院ださうだ。
ぶつちやけ癌なのであり、今まで身近にさういふ人が居た経験がないため気持の落着け方が判らなくて困つてゐる。そもそも俺が漫ろになつても仕方ないだけに尚始末に負へない。