大和但馬屋日記

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体調はやつと戻つた。注文してゐた物が届いた。

ドォオオオン! おおー、みごとに爆発しとるぞ。
1/144太陽の塔。一升瓶よりデカい。すばらしい。
俺の世代にとつて岡本太郎といへば爆発したりピアノを弾きながら「ちょーおーちょー」と奇声を発する変なおつさんといふイメージが強く、たまに紹介される作品群を見ても「変なの」といふ感想しかなかつたものだが、故人となつた後久しく何かのきっかけで改めてその作品を見て、その時抱いた感想が全く別のものとなり、伝記などを読んでみる程には気になる作家となってゐたのだつた。
で、これである。大阪で生れ育つた自分としてはやはりシンボリックな作品であり、万博開幕の二日前に生まれたといふ関係なさげな思ひ入れもある。万博に行った記憶は勿論ないが、親が言ふには二度ほど連れて行かれたさうだ。そんな訣で、値は張るし置き場にも困るが、持つておかずにをれない物として買つた次第。これが一つ手許にあるだけで、色々なものが溢れ出す。これはさういふもの。
午後になって、何かしたくなつたが何をしたものかと部屋を見渡し、プラモデルを作り始めた。先週買つたウェーブの「ソルバルウ」。太陽の塔を買つたのだから太陽の鳥を作らなくてはな。ニッパーとカッターナイフだけで、ヤスリも接着剤も使はず三時間。素組みといふか仮組み状態だが形にはなつた。何より目が遠くなってゐて往生した。何回か前のワンフェスで買つた作業用の大きなルーペが大いに役に立つた。

組み上がつてみれば、やはりこのフォルムには違和感がある。有名なポスターイラスト(モニタに映つてゐるやつ)だと機体の上縁は直線的なのだが、正式の設定では猫背気味で、俺はこのラインがあまり好きではないのだよな。あと、このキットは少し前後に長すぎる。
まあ、俺の脳内ソルバルウがどうであつても公式と違ふのならば仕方ない。嫌なら自分でどうにかすべきだ。