大和但馬屋日記

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働かうと思へばいくらでもやることはあるけれど、休むことにした。こんなことを考へなくてはならないのがそもそも異常だな。
で、AT-Xの「ガールズ&パンツァー」再放送が最終回を迎へたので正座して観た。ああ、凄いねえ、面白いねえ。すベての戦車好きがこれを受容れるとは思はないけど(どこにでも偏屈な人は居るし偏屈なのは別に悪いことぢやない)、でも戦車が好きな人はこんなアニメが観られてきつと嬉しかつただらうな、と思ふのだ。
おそらくはミリタリー誌や模型誌などで何十年にも渡つて丁々発止と繰返されてきたであらう「机上の空論」や「戦車あるある」が可能な限り盛込まれてゐるのだらうと想像できて、それを存分に楽めた人達のことが蚸ましくて仕方がない。さういふ下地のない自分としては、取敢ずはさうした人達による解説などを漁りながら後味を楽しむことにしたい。

ちゃんと後の考察にも耐へる出来なんだねえ。ロケを本気でやつたらしく、現実の大洗町の地図で解説できてしまふのも(それが唯一の正しいやり方ではないことは重々承知で)やはりすごい。この動画で解説されてゐる戦ひについては、ここまで見事に戦況を覆してなほ、彼我の火力差が(零距離射撃であつたにも関らず!)どうしやうもなかつたといふところにも唸らされたものだつた。
水島努監督といふと、ついつい「ハレグゥ」や「ドクロちゃん」ばかり思ひ出してしまふところだけど、この作品についてはあの「おお振り」を描き切つた監督の手腕といふところになるのかなと思つた。