大和但馬屋日記

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アブダビGP決勝

F1ラッピングのジェット旅客機がデモフライトをする下のグリッドでは、ベッテルが予選タイム抹消により最後尾からピットスタート。予選で規定量のガソリンをタンクに残してゐなかつたことによるペナルティだが、チームが残存燃料を気にしてコース脇に停めさせなければ車検に引掛からない可能性の方が高かつた*1と「チャーリー・ホワイティングが」ゲロしたなんていふ川井氏情報。うむむむ。ともあれアロンソにとつてはこの上ないチャンスが巡つて来た。
スタート、ハミルトンが絶妙の蹴出しを見せる後ろでウェバーが失敗。ライコネンが前に出た。後方ではセナとヒュルケンベルクが絡んで、ヒュルケンベルクはリタイア。ロズベルクとグロージャン、ディレスタもピットへ。
ハミルトンにライコネンが襲いかかる。ハミルトンは「タイヤが冷たい」と訴へてゐる。マルドナド、アロンソもウェバーの前に出た。
ピットスタートベッテルフロントウイングにダメージを負つてゐる。小林は一周目の混乱に乗じて入賞圏内までジャンプアップ。
九周目にカーティケヤンとロズベルクが激しくクラッシュ。セーフティカー導入。うわ、追突したニコのマシンがナレインの頭の上を越えてるよ。怖いなー。
ベッテルとピットの通信。「フロントウイングは大丈夫」。翼端板が無くなつてるんだけど大丈夫なんだな。アナウンサーが「ニューウェイの表情が見たいですねー」と言つた直後に、ピットでスペアウイングの翼端板を入念に覗き込むニューウィの姿が映つて笑つた。フィンを触りながら、空気の流れを見てるんだらうなあ。
そのベッテルがまた無線。「リキアルドの野郎が止まつてやがる!! DRSの看板に当つちまつた!」と激昂してゐる。これで先刻とは反対側のフラップをも毀してしまひ、流石にピットインを余儀なくされた。また最後尾。今日はポイント獲れないねー。
十五周目にレース再開。
二十周目、トップを快走してゐたハミルトンが突然のストップ。またかー。今年のハミルトンは、何一つ悪いことしてないのにねー。成長したこの年に限つて運が無い。二十二周目、アロンソがマルドナドを抜いて二番手に。トップはライコネン
ウェバーがマルドナドに接触したり、マッサと変な絡み方してマッサがスピンしたり、なんかウェバーが大暴れ中。マッサは怒つてる。それあ怒るわな。コース外から復帰してラインを塞いぢやならねえ。
うお、ベッテルが七番手まで上つてきた。何がポイント獲れないねーだ。あ、ピットが一回多いのか。でも入賞は確実ぽい。
三十八周目、ベッテルがピットイン。四番手でコース復帰。マジか‥‥前に居るのが他ならぬアロンソですよ。
ベッテルと順位を争つてゐたグロージャンはペレスやディレスタとバトル中。ペレスが二台をまとめて抜きにかかり、ディレスタがインをカットしたためにペレスは外側に避けざるを得なくなる。コースに戻つたらグロージャンが居て接触、スピン。そこへウェバーがやつて来て、グロージャンに当つてリアサスを毀された。グロージャンとウェバーはその場でリタイア、ペレスとディレスタはピットへ。暴れ者ウェバーは最後にとばつちりを喰ふことになつた。これで再びセーフティカー。アロンソベッテルの差がなくなつた。間にバトンが居るけれど。
セーフティカーラン中にマイケルが二度目のピットイン、これで小林が六番手に。そしてピックがガレージに。四十三周目、レース再開。
ベッテルがバトンの後ろについた。スリングショットでアロンソまで喰ふつもりか。しかし四十八周目、ファステストでバトンに差をつける。DRSゾーンを抜けた。
かうなるとバトンはベッテルに対して圧倒的不利に。‥‥しかし、これなら敢へてバトンを一秒以内に泳がせて、バトンにDRS使はせてベッテルの壁になつてもらふ方が良くないか? ラウダやプロストならそこまで考へさう。
五十三周目、ベッテルがバトンを抜いた。三番手。すご。
残り二周、アロンソライコネンに迫る。DRSゾーンに入るか。最終ラップ。ライコネン逃げる。チェッカー。
キミ・ライコネンがF1復帰後の初勝利。昂奮するピットに対して冷静に返すところはいつものキミのテンションだな。アロンソベッテル、バトン、マルドナド、小林、マッサ、セナ、ディレスタ、リキアルドまでが入賞。小林よくやつた。マシンを降りたキミに、コバライネンが祝福。仲いいんだね。
今回の表彰台のメンツは、それぞれ最高の仕事をしたねー。実に見事。ウェバーやバトンとの格の違ひと見せつけた。ここにハミルトンが居ないのは残念。それにしても久しぶりにフィンランド国歌を聴いたな。表彰台インタビュアーはデビクル先生。
次はアメリカ。その次が最終戦ブラジル。アメリカ大陸二連戦は睡眠時間的にキツいな。

*1:車検のサンプリングは十台中二台。確率五分の一!!