■

この時勢に、既に法に抵触すると認定されたものを、最後の一稼ぎとばかりに新たにサービスインしたといふ話を見て、俺の中にあつたアイマスが消えた。全てが嫌ひになつたとか今までに買つたものを捨てたくなつたとか、さういふネガティブな過剰反応とは違つて、ただ静かに火が消えた。違法だから云々といふ義憤でなく、ただ剰りに浅ましくてみつともなくて。まあ、コンプガチャの景品が雨に濡れて下着の透けた春香の絵だつたのを目にした時に、何となく風前の灯になつてはゐた。そこへ最後の風が吹いた。それだけ。

「ぷよm@s」だけが最後の接点になるのだらう。あともちろん、歌つて踊るPVたちは今でも大好きだ、嫌ひになんてなれない。その気持ちだけは取つておいて、蓋をしてしまつておかう。