スタートして二コーナーでいきなりPPスタートのベッテルがスピン。右リアタイヤのパンク。ピットに戻るもダメージが大きくリタイアとなつた。今季初だつけ。ハミルトンがトップに立ち、アロンソがバトンを抜いて二番手に。凄いな。接触があつたか、セナとペレスも一周終つてピットイン。
小林が六周目にピットイン。ミディアムタイヤを捨ててソフトで。まさか最後まで走りはしないだらうけど、後半に照準を合せたか。
十三周目、バトンが不調を訴へてゐる。ペースも一秒程落ちたか。十六周目、ウェバーがバトンを襲ふ。一旦は抜かせてから抜き返し、とりあへず凌いだバトン。しかし苦しいか。
十八周目、ウェバーとロズベルグが同じ周にピットイン。レッドブルのクルーは危険なリリースを警戒しすぎたか、充分すぎるくらゐ後ろに居たロズベルグが行くのを見送つてからウェバーをリリースする親切ぶりで、ウェバーは順位を大きく落した。おいおい。ディレスタがロングランを敢行中だが、タイムがズルズル落ちてゐる。後方から追上げた小林とペレスが迫つて来てゐる。ミディアムはどうも全然駄目みたいなので、早目にソフトに換へたザウバーは今回は当りかな。ミディアムで引張るディレスタとマルドナドは十番手前後、そろそろ見極め時か。
おつと、ペレスはノーズ交換の時ミディアムに繋いでたのか。その割には悪くないペースだつたな。
マルドナドに青旗無視のドライブスルーペナルティ。
マッサとウェバーがDRSゾーン毎に抜き合つてゐる。二つあるDRSゾーンがうまく機能してゐるな。
三十六周目、ウェバーが二回目のピットイン、ここまでずつとソフトタイヤ。三回目やるの? 無意味ぢやないの? マッサは楽になつたかな。
しかし二回目のピットストップを終へて、ウェバーが最速タイムを連発。このままバトンやマッサに二十秒以上差をつけられたらよいが、まさかねえ。無理よねえ。
四十七周目に小林が二セクで全体のベストタイム。ペレスの後ろでDRSを使つたためとはいへ、ザウバーでこの記録はビックリだな。
あと六周、ウェバーとマッサの差が二十秒に近くなつてきた、と思つたらマッサが単独スピン。ウェバーはピットインしても前に出られるのは確実。最近のマッサは、誰かの壁になれる存在ですらないなあ。寂しい。
最終ラップ、ウェバーはミディアムに換へるためのピットイン。マッサのアシストで四番手を確保。
色々あつた中、珍しく何事もなかつたハミルトンが余裕の優勝。同じくアロンソが二位に。三位にバトンが入つてレッドブルの連続表彰台記録がつひに途絶えた。昨年の韓国でのダブルクラッシュ以来か。
小林は十位、一回ストップのディレスタを捕へきれなかつたな。まあ、ザウバーが同じ作戦で同じ順位を得られたかといふと、スタート順位を見るに苦しかつたと思ふ。先にミディアムを捨てて正解だつたんぢやないかな。
さて、次はいよいよ最終戦のブラジル。
