大和但馬屋日記

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イギリスGP決勝

スタート前に雨が降つて、コースの大半が濡れた状態でスタート、しかしウェットレース宣言はなし。随つて各車インターミディエイトタイヤでスタート。PPのウェバーはあつさりとベッテルに先行を許してしまつた。十番手スタートのハミルトンが目覚ましいジャンプアップで二周目に五番手へ。流石。
八周目? 九周目? あたりに小林にシューマッハーが追突。小林はスピン、マイケルはフロントを壊してピットイン、そしてドライタイヤに交換。そのタイムを見て全車がドライのオプションタイヤに換へた。その後、マイケルには十秒のピットストップペナルティ。
十一番手に後退した小林はペースが上がらない。ピットストップ時にホイールガンを引つ掛けてしまひ、マシンにダメージを負つたか。次々に順位を落としてゐて、レースになつてゐない。その小林にも十秒のペナルティ。ピットでのトラブルが(隣のバリチェッロと交錯したことも含めて)危険行為と判断された。これはピットのミスだなー。その後小林は二十五周目にマシン後方から白煙を上げてリタイア。とことんツキのない日曜日だつたな。
二十八周目、ディレスタとブエミ接触、ディレスタはフロントウイングを破損し、ブエミリアタイヤがバースト。七番手を走つてゐたディレスタは気の毒なことに十六番手に後退。
二十九周目、ベッテルアロンソが同時にピットイン。レッドブルの作業にミスがあつてアロンソベッテルの前に出た。首位に立つたアロンソはファステストラップを連続で出して差を開く。
三番手ベッテルは起死回生を狙つて三十八周目に先にピットイン、ハミルトンはそれに反応して次の周に入つたが、してやられた。ベッテルが二番手に浮上。四十周目にアロンソとバトンがピットイン、しかしバトンの右フロントタイヤのナットが嵌つてをらず、ピットロード出口でマシンを停めてリタイアとなつた。ピットのトラブルが多いな今日は。アロンソは余裕でトップをキープ。
ベッテルを追ふハミルトンに、ピットから燃費に注意との指示が。それを聴いてウェバーが迫る。四十六周目、為す術もなくウェバーに抜かれたルイス。地元表彰台が遠のいた。マッサにも「ルイスを仕留めろ」と指示が出る。
六番手ロズベルグにペレスが迫る。ニコはピットに「ペレスの方がタイヤが残つてる」と訴へてゐるが、それを言つてどうすんだと。
ベッテルのタイヤが過熱気味となつてウェバーが直後に迫る。最終ラップでDRSを使ふものの抜くには至らず。チームオーダーで「抜くな」と言はれてしまつた。アロンソ優勝、ベッテル二位、ウェバーが三位。
最終コーナー手前のシケインでマッサがハミルトンに仕掛けた。ぶつけ合ひ、押し合ふ様にして両者最終コーナーへ。マッサ、僅かに及ばず。これはもう危険とかどうとか言ふのは野暮といふものだ。
六位ロズベルグ、七位にペレス。よくやつた。ハイドフェルド、マイケル、アルグエルスアリまでが入賞。今季珍しい、ハイテク頼クではないバトルが多く見られたレースだつた様に思ふ。まあ、ブローンデフューザーを巡る論争がバックにあつたのは疑ひ様がないけれど、でも、ピットのトラブルはヒューマンファクターだからね。
新生シルバーストンにイギリス国歌は流れなかつたけれど、フェラーリの勝利を喜ぶ声はどこでも同じだと思つた。