大和但馬屋日記

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yms-zun2010-06-13

Peugeot Sport Le Mans 2010 - Total
しかしプジョーは凄いなあ。普段から自前のwebTVチャンネルを運営してるらしくて、ル・マンでは独自の番組仕立てで完全密着放送。車載映像を軸に、コメンタリありピットレポートあり、息抜きのバラエティ的コーナー(モータホーム潜入ルポ等)もあり。それが無料で、しかもものすごい高画質。金かけてんなあ。絶対優勝するつもりで来てるよね。五時間経つた時点で一号車と二号車がトップ独占、予選PPの三号車はサスペンショントラブルでリタイア。三号車に乗るはずだつたボーデ(ブルデー)が悔し泣きしてた。乗る気満々だつたもんなあ。

ハミルトン速えぇぇ。最後はレコードラインを外してまで最短距離を走つて、今季初めてレッドブルからポールをもぎ取つた。最後はガス欠で走らなくなつたマシンを転がしながら昂奮冷めやらぬ様子。ウィニングランかと。

それにしてもF1とル・マンで忙しい夜だ。

一眠りして起きてみればプジョーの一号車に何かあつたらしい。十二時間四十五分時点の上位順位。

  1. Team Peugeot Total #2
  2. Audi Sport North America #9 (+1Lap)
  3. Audi SportTeam Joest #8 (+1Lap)
  4. Team Peugeot Total #1 (+3Laps)
  5. Audi SportTeam Joest #7 (+3Laps)
  6. Team Oreca Matmut #4 (+4Laps)
  7. Aston Martin Racing #007 (+4Laps)
  8. Aston Martin Racing #009 (+7Laps)

六番手の四号車オレカもプジョーだが、アウディ勢と入乱れて予断が許されない感じになつてるなあ。やはりアウディ侮り難し。で、アストンマーチンの車番はやつぱり「007」なのね。

残り丁度八時間のあたりでプジョー二号車陥落。うあああ。右ホイールが燃えてるからブレーキトラブル? 盤石かと思つたのに、またアウディにやられたねえ。ペース速すぎたんぢやないのかなあ、やつぱり。モンタニーが必死でリアカウル開けようとしてる。ホイールぢやなくてターボか何かが燃えたのかしらん。

残り七時間過ぎ。プジョー一号車が猛プッシュ。二番手アウディを抜いて、順位は変らないものの同一周回になつた。キレたデビッドソンは速いなー。とか言つてるところにセーフティカー。アウディとの差はどうなつた?

  1. Audi Sport North America #9 288Laps
  2. Audi SportTeam Joest #8
  3. Team Peugeot Total #1 (+1Lap)
  4. Audi SportTeam Joest #7 (+2Laps)
  5. Team Oreca Matmut #4 (+3Laps)
  6. Aston Martin Racing #009 (+9Laps)
  7. Kolles #15 (+11Laps)
  8. Signature Plus #008 (+13Laps)

一号車は離されたみたいだ。

残り三時間半、二番手アウディ八号車がアルナージュに刺つた。その後ピットイン。プジョー一号車は一気に詰めて四秒差に。三百四十周目?、#1が#8をあつさり抜いて二番手浮上。ブルツ頑張つた。しかし抜いたラップでルーティンのピットイン。また抜き直しか。まあ、速さは明らかだ。
残り三時間を切つて八号車がルーティンのピットイン。これで一号車が二番手に。そしてトップの九号車と一号車が同時にピットイン。差は丁度一周。二時間半で逆転は可能か。

  1. Audi Sport North America #9 354Laps
  2. Team Peugeot Total #1 (+1Lap)
  3. Audi SportTeam Joest #8 (+1Lap)
  4. Audi SportTeam Joest #7 (+3Laps)
  5. Team Oreca Matmut #4 (+4Laps)
  6. Aston Martin Racing #009 (+13Laps)
  7. Kolles #15 (+23Laps)
  8. Aim Team Oreca Matmut #6 (+24Laps)

あ、しかしこれでまた#8が前か。微妙なとこだな。
トップの九号車を抜いて同一周回にまで詰め寄つたプジョー一号車、しかし残り二時間十分でスローダウン。ピットに戻つてリタイア、かな? ワークス三台が全滅。あんなに速かつたプジョーが、しかし、やはり速いだけでは勝てなかつたのだつた。そして強いアウディが上位独占。やつぱりル・マンル・マンなのだつた。まあ、一号車は明らかに飛ばしすぎだつたもんなあ。あれでエンジンが逝かなければそれこそアウディとは比較にならないバケモノだつたといふことだ。人間が作るモノだもの、そこまでは無理だ。

プジョー最後の希望、チームオレカの四号車も三番手アウディ七号車に迫り、予選PPタイムをも上回るファステストラップを叩き出し、そしてエンジンブロー。残り七十五分。プジョーが表彰台の一角を崩すことは叶はなくなつた。
ゴ一ル。

  1. Audi Sport North America #9 397Laps
  2. Audi SportTeam Joest #8 (+1Lap)
  3. Audi SportTeam Joest #7 (+3Laps)
  4. Aim Team Oreca Matmut #6 (+20Laps)
  5. Strakka Racing #42 (+31Laps)
  6. Aston Martin Racing #007 (+32Laps)
  7. OAK Racing #35 (+37Laps)
  8. RML #25 (+39Laps)

アウディが表彰台を独占。強かつた、本当に強かつた。#7と#8がそれぞれ軽くクラッシュしたもののダメージは軽微で、メカの信頼性は全く揺らがず。周りをプジョーがブンブン飛び回つたものの、残らず自滅させてしまつた。凄いレースだつた。
チェッカーを受けたのは全体の半分以下といふ苛酷なレース。面白かつた!