大和但馬屋日記

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2004-06-14

[][][]第8戦カナダGP決勝 70周 天候:晴(ドライ)

  1. R・シューマッハー
  2. バトン
  3. トゥルーリ
  4. モントヤ
  5. アロンソ
  6. M・シューマッハー
  7. バリチェッロ
  8. ライコネン
  9. クルサード
  10. クリエン
  11. フィジケラ
  12. ダ・マッタ
  13. パニス
  14. ウェバー
  15. ハイドフェルト
  16. グロック
  17. バウムガルトナー
  18. マッサ
  19. ブルーニ
  20. 佐藤琢磨

気温摂氏二十二度、路面四十六度。どんどん暑くなりそうな天気のようだ。

琢磨はピットスタートを選択。スペアカーで万全を期す。後方から一コーナーの混乱に巻込まれるよりは堅実だ。カナダの一コーナーにはあまりいい思い出がない。ブルーニにも「IN PIT」の表示が。

いよいよスタート。トゥルーリがスタート直後にピットロードに逃げてマシンを止める。そして一コーナー、クルサードがスピンしてジャガーを引っ掛けた。ジャガー二台とバウムガルトナーが巻添えをくらい、丁度琢磨の進路を塞ぐ形でストップ。琢磨は急ブレーキでなんとか回避した。ウェバーは右フロントタイヤを傷めてピットイン。

ライコネンとバリチェッロが激しいバトル、しかしエンジンをいたわる走りを強いられるライコネンは無理できず、七周目にあっさりバリチェッロに抜かれる。その後バリチェッロはファステスト。マイケルより軽いという説が正しかったのかも。十周目、ウェバーは結局ピットに戻ってリタイアに。

  1. R・シューマッハー
  2. バトン
  3. アロンソ
  4. モントヤ
  5. M・シューマッハー
  6. バリチェッロ
  7. ライコネン
  8. ダ・マッタ
  9. パニス
  10. ハイドフェルト
  11. フィジケラ
  12. クルサード
  13. グロック
  14. マッサ
  15. 佐藤琢磨
  16. クリエン
  17. ブルーニ
  18. バウムガルトナー

十二周目、クルサードが最初のピットイン。続いてライコネンも。

十三周終了時、バトンとモントヤがピットイン。マイケルは得意のチャージ開始。十四周終了時、トップのラルフがピットイン。バトンの前、四番手に復帰。

何やらヘアピン手前に異物が。誰かのパーツか?

十八周目、アロンソがピットイン。給油トラブルで十秒以上余計なタイムロス。十九周目、バリチェッロがピットイン。次の周にマイケルも続く。バトンの後ろ、三番手に復帰。ライコネンにはドライブスルーペナルティ。白線跨ぎの罪状。

二十一周目、ハイドフェルトがピットイン、ロリポップマンのミスにより給油クルーがなぎ倒されるトラブルが。

クリエンは何やらピットレーンでボーッとしていたが、何があったというのか。一往コースには戻っている。二十四周目、琢磨ピットイン。これは明らかに二回ストップだ。十三番手でコース復帰。ザウバー勢だけがまだピットに入っていない。

  1. R・シューマッハー
  2. バトン
  3. M・シューマッハー
  4. モントヤ
  5. バリチェッロ
  6. アロンソ
  7. フィジケラ
  8. ライコネン
  9. マッサ
  10. ダ・マッタ
  11. パニス
  12. クルサード
  13. 佐藤琢磨
  14. グロック
  15. ハイドフェルト
  16. ブルーニ
  17. バウムガルトナー
  18. クリエン

二十七周目、フィジケラとマッサがピットイン。二十八周目、マイケルとモントヤの差が0.2秒。マイケルのペースダウンが著しいが、どうなのか。

三十一周目、そのモントヤが二度目のピットイン。抜けないので早めたか。

続いてライコネンとバトンもピットイン。

三十三周目、ブルーニにスピード違反のペナルティ。ピットレーン最速の男。同じ周、クルサードとラルフがピットイン。これで見かけ上フェラーリ1-2。残りピットストップ回数が同じとすれば、実質1-2とも言えるわけで。うーむ、こういうことだったか‥‥

マイケルとバリチェッロは0.3秒差。これをバトルと呼んでいいかどうかは難しいところだが、バリチェッロには前を窺う様子あり。行け、行ったれ。

四十四周目、琢磨がパニスに迫り、ピットヘアピンでインを差す。しかし四輪ともロック、スピン。パニスはよく避けた。直後のフェラーリ勢もビックリしたろう。琢磨も無事だが、言わせてもらおう、「またかよ!」琢磨はすぐ二度目のピットイン。他にも続々と二回ストップ勢がピットに入る。

四十五周目、アロンソがグリーン上にマシンを止めてリタイア。ルノー全滅。四十八周目、マイケルがピットイン。ラルフの後ろ、二番手で復帰。続いてラルフがピットイン。マイケルの後ろ、二番手で復帰。コースオフでタイムを失ったバリチェッロはラルフの後ろに甘んじる。

五十周目、四番手を争うバトンとモントヤが同時ピットイン、モントヤが少し手間取って後れを取った。

五十一周目、琢磨に白煙。ま・た・か・よ!!

五十五周目、クルサードがピットイン。この時点の順位。

  1. M・シューマッハー
  2. R・シューマッハー
  3. バリチェッロ
  4. バトン
  5. モントヤ
  6. ライコネン
  7. フィジケラ
  8. ダ・マッタ
  9. クルサード
  10. パニス
  11. グロック
  12. マッサ
  13. ハイドフェルト
  14. クリエン
  15. バウムガルトナー

さり気なく、グロックが偉いと思うこの頃。

六十一周目、バックストレートでライコネンがスローダウン。そのままピットに入り、ステアリングを交換してピットアウト。七番手で復帰は不幸中の幸い。

四番手争いは依然激しく、バトンをモントヤが追回す。それを映すヘアピンのカメラのフレームからマッサが消えていく。ノーズから激しく突込む大クラッシュ。マッサ本人は無事でよかった。九九年のマイケルを思い出す。

残り三周、バリチェッロがファステスト。はっきり言って、あの並んだ時にマイケルを抜いていれば勝ったのはルビーニョだったろう。しかし実際に勝ったのはマイケル、今季七勝目、通算七十七周目、カナダGP通算七勝目でもある。二位ラルフ、三位バリチェッロ、四位バトン、以下モントヤ、フィジケラライコネンダ・マッタまでが入賞。完走は十四台だった。

それにしてもフェラーリの勝ち方。久しぶりに九十四年のベネトン時代を思い出した。これぞシューマッハーのレース、と言うべきだろう。それは嬉しい。しかし、バリチェッロが勝てない、勝たせられないことには、やはりもにょるものがある。ウィリアムズに彼らを止める役が務まるのか、今日の結果からそれを期待していいのかは、次のアメリカを待って判断したい。

2004年第8戦 カナダGP決勝結果

順位 ドライバー チーム タイヤ タイム/周回
1 M・シューマッハー フェラーリ BS 1h28'24.803
2 R・シューマッハー ウィリアムズBMW Mi +0'01.062
3 R・バリチェッロ フェラーリ BS +0'05.108
4 J・バトン BARホンダ Mi +0'20.409
5 J・P・モントヤ ウィリアムズBMW Mi +0'21.200
6 G・フィジケラ ザウバーペトロナス BS +1LAP
7 K・ライコネン マクラーレンメルセデス Mi +1LAP
8 C・ダ・マッタ トヨタ Mi +1LAP
9 D・クルサード マクラーレンメルセデス Mi +1LAP
10 O・パニス トヨタ Mi +1LAP
11 T・グロック ジョーダンフォード BS +2LAPS
12 N・ハイドフェルト ジョーダンフォード BS +2LAPS
13 C・クリエン ジャガーコスワース Mi +3LAPS
14 Z・バウムガルトナー ミナルディコスワース BS +4LAPS
R F・マッサ ザウバーペトロナス BS 62LAPS
R 佐藤琢磨 BARホンダ Mi 48LAPS
R F・アロンソ ルノー Mi 44LAPS
R G・ブルーニ ミナルディコスワース BS 30LAPS
R M・ウェバー ジャガーコスワース Mi 6LAPS
R J・トゥルーリ ルノー Mi 0LAP

[]消極的ポジティブシンキング

まあ、こんなにいろいろあって楽しいシーズンもないよねえ。一息つく暇もありゃしない。

いやマジでマジで。

[][][]ウィリアムズトヨタが失格

トヨタウィリアムズのブレーキダクトの形状が規定外のものだったため、両チーム四台のリザルトがレース結果から除外されることになった模様。この情報の通りなら、レースの順位は下記の通りになる。

  1. M・シューマッハー
  2. バリチェッロ
  3. バトン
  4. フィジケラ
  5. ライコネン
  6. クルサード
  7. グロック
  8. ハイドフェルト
  9. クリエン
  10. バウムガルトナー

なんと、グロックがデビュー戦で初ポイントということに。それどころかジョーダンがダブル入賞だ。もちろんウィリアムズトヨタからは何らかのアクションがあると思われる。確定的な情報を待ちたい。

[][][]トヨタ、アピールの機を逸す

skobaさんにコメントを頂いた通り、トヨタは失格裁定に抗議する意志を持っていたが、FIAの定める抗議申請の時限に間に合わなかったとのこと。こういうところに「レース慣れ」の差が出てくるなあ。

ウィリアムズは裁定を受け入れた模様。