大和但馬屋日記

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yms-zun2009-06-19

http://members.jcom.home.ne.jp/w3c/omake/diary.htmlから「前と次」問題。日本語における「前」といふ語の意味が広すぎるのが混乱の元となつてゐる様に思ふ。時系列で「前」といつたら概ね過去のことを指すとして、位置関係としての「前」は一筋縄ではいかない。物が「前に在る」といふ時は自分の正面方向にあることを漠然と示すにすぎないが、「手前に在る」といふと自分により近いことを示す。「前と後」の対の他に、「手前と奥」といふ対もある訣だ。「前と手前は別の語だ」? よからう。では「服を左前に着る」といふ時の状態と、なぜそれを「左前」と呼ぶのかを正確に説明できるだらうか。ワシにはその自信がない。さうかと思へば、「列の前の方に並ぶ」といふ時の様に、自分との位置関係とは別に「前」といふある種の絶対座標を示すこともあり得る。一見単純な時系列の話でも、例へば「前の戦争」と「戦前」では意味するところが異る。さういふ言葉をナビゲーションのために利用してはならないとまでは流石に言へないが、混乱が起きるのだとしたらそれは安易に使ふからだらう。はてなのサービスとて同じである。困る。

困るといへば鉄道の「こんど」「つぎ」「そのつぎ」だ。関西私鉄では「先発」「次発」「次々発」と案内する会社が多かつた。「先発」「次発」は順序が明かだと多くが認めようが、「こんど」と「つぎ」はよく分らない。「次の停車駅は〜」などと言ふ時は「今度」などと言はない癖に。もちろん文脈の中にあれば容易に判別はできる。しかしながらナビゲーションといふものに文脈は普通存在しないものだ。‥‥と断ずるのも実は誤りで、ナビゲーションに文脈を与へるものとして「デザイン」といふ概念が存在するのだが、日本語の指すそれは「装飾」とほぼ同義だから関係がない。

「こんどの土曜日 三日しかない」と「つぎの土曜日 三日しかない」は同じ土曜日を指してゐる筈。もちろんこの場合「こんどの土曜日」が正しい文法だ。テッテッテー的に。


技術も凄いが、動作のツボの押へ方が何より凄いな。

iPhone OS3.0にアップデート。アプリの起動やページ遷移等の動作が軽く感じる様になつた。それ以上のことはまだ験してゐない。コピペとUNDOが出来るやうになつたんだつて? それは何より。

下田麻美のアルバム「Prism」を買つた。ボーカロイドについて白状すると、技術的には面白いと思ふしボーカロイドを使つた様々な遊びは大好きだけど、肝心の「ボーカロイドに歌はせた歌」が好きかといふとさうでもない。あくまで楽曲の良さとは別の話。「こんないい曲でも、やはりボカロでは限界があるなあ」と思ふことの方がやつぱり多い。全部がさうだとは言はないけどね。特にリン・レンの場合は亜美・真美との比較曲なんかがあつたりするから余計にさう思ふわけで。さう思つてゐたところに出たのが「ボカロの為に書き起こされた曲を中の人が歌ふ」といふこの企画。面白いことするなあ。ミク用の曲に比べると知つてゐる曲がそれほど多くないので自分が残念。ちやんと追ひかけておくべきだつた。

オタマジャクシ事件。最初の数件はともかく、ここ数日のは愉快犯によるものだらうなあ。

iphoneをipotとして - Google 検索流石に湯沸しポットの代りには使へません。正確には「ポットを利用した高齢者監視サービス」ですか。一抹の寂しさはあるが、価値のあるサービスだとは思ふ。