大和但馬屋日記

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yms-zun2008-11-18

経団連の親玉がマスコミに対する恫喝とも取れる発言をしたとかなんとかいふニュースを目にした。どちらが正しいとかは立場によつてどちらともいへるから措くとして、社会の上層に居る人間が「札束で横面張ッ倒すぞコラ」みたいなことを言つてるのが丸見えつてのは、まつたく品のない話だよなあ。もちろん隠せば良いといふ話ではなくて。

「マスコミの報道に不満があるからスポンサーを降りる」といふ話なら、それあ分る。げんろんのじゆーとかみんしゅしゅぎてきなアレに即してる訣だし。しかし、政府主導の会合の席で「政府批判が酷すぎるから報復してやらう、例へばスポンサーを降りるとか」だの「編集権に経営者は介入できないといはれるが、本当はやり方がある」だのといふ発言を本当にしたのであれば、これはマスコミ側が立上つて本気で闘ふべき問題だらう。これで萎縮するやうなら本当に終つてゐるな。

id:usui_soup:20081118
まあF1中継の解説者が放送中に「その話、昨日パドックで訊いてきたんですけど、これ喋つちやふと○○さんに怒られちやふんで言ひません」などと言つて恥ぢないのが日本のメディアですからなあ。

教育の専門家でない人達の打つた安易な教育論があつさり採用されてしまつた例を挙げよ。
つ「現代かなづかい」「当用漢字表

トンデモだらうがなんだらうが政府とコネを作つてしまへば、少なくともコネのない相手には勝つたことになるよなあ。そして今や「現代仮名遣い」を正当な理由で批判しただけでもトンデモ扱ひ。空気ちょう重要。空気を読む政府に非専門家の安易な論は無視しろと専門家が言つても無駄な場合があることは知つておいていいと思ふ。政治家は「政治」の専門家なので「政治」以外の道理や価値観を説いてもたぶんそのままでは通用しない。