「Forza2」Aクラスシルバーストン耐久。
最初に目に留まつたItoちやんZのセッティングを出さうと思つて乗つてみたが、これがもうそんな気も失せる程のタコ踊りマシンでどうしやうもない。ZはBクラスまでに留めておくべきだらう。
といふ訣で極めて予定調和的ながらバイパーSRT10に。試し乗りしたら、もうどこも弄る必要のない完璧マシンに仕上つてゐるではないか。これに最後に乗つたのはいつだらう。セットは鈴鹿用か? どうであれ、ここまで乗り易いマシンであつただらうか。アシストオプションを全部間違へてオンにしてしまつたかと思ふほどだ。よく曲り、よく止る。タイヤに過入力が発生することも一切なく、全てのコーナーがオンザレール。こんなのはバイパーぢやない、などと思つてしまふほどだ。
三十五周のレースも、自分の集中力の問題で何度かミスをしたものの余裕でリカバーできてしまひ、簡単に勝利。コーナーの中でも常にグリップのマージンを持つてゐるので何とでもなる感じ。これ本当にバイパーか。
思ふに、ここのところ強制無改造のファクトリースペックレースで癖の強いマシンばかり扱つてきたことで運転の繊細さが身に滲付いたのではないか。だつたらいいな。
全くもつて「Forza2」はバイパーを愛でる為にあるのだなと、また強く思ひ直したことであるよ。
