大和但馬屋日記

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恋を夢見るお下げのお姫様

今週のXBLA配信タイトル、「Braid」。ゲームの概要は公式を参照してもらふとして、ここではこのゲームの素晴しい導入部についてだけ触れようと思ふ。
Xbox360を所有してゐるなら、体験版でいいから落としてみて自分の手で触れてみてほしい。
公式のゲームイメージの左上にあるタイトル画面。ここでゲームを「始める」ことは出来ない。なぜなら、既に物語は始まつてゐるからだ。燃え盛る街の中、シルエットで浮び上る主人公は最初からプレイヤーたるワシ自身と一体化してゐる。メニューを開いてどうかうするシステム上の「手続き」がない。進んだ先にある扉に入ると、主人公の手記を認めたノートが数冊。これを読んだ時点で、ワシはスルッと物語に引き込まれてしまつた。実に見事だ。長々としたオートデモやムービーではなく、ちょつと工夫したアートワークと断片的なテキストだけで心を掴むことができるのだから、これは凄い仕事だと思つたよ。
ゲーム自体も面白い。時間と金銭的な都合でまだ購入はしてゐないけど、都合のつく限り最優先で購入したいタイトルだ。「洞窟物語」とか携帯機(WS,GBA)用「風のクロノア」なんかを思ひ出した。あの辺を面白いと思ふなら千八百円で損はしないだらう。