大和但馬屋日記

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ThinkPad X61 Tabletサードインプレ

カーソルとペン先の不一致については、キャリブレーション時にわざとオフセットした位置をタップすることで対応。四隅は多少ズレてゐても大して問題にはならないわけで。
Vista自体には大分馴れてきた。スキンをクラシックにして、インターフェースも悉くNTのスタイルに。これで異和感は最小限に留められ、動作も軽快になつた。
実のところ、買つてすぐの状態だと「こんなものが使ひ物になるか」と思つてゐた。とにかく何をするにも重い。全く冗談ではない程に。動作は速いがレスポンスが悪いといふ、一番苛々が募るパターンだつた。
ところが、使つてゐる内にそれはみるみる改善されていつた。もちろんそれはインターフェースのチューニングの結果でもあるが、どうもそれだけではないらしい。使ふ毎にVista自身が自己チューニングされていく様に感じられる。それはキャッシュの蓄積であつたり何かの操作やらファイルアクセスやらのインデックス化によつて実現されてゐるのではないかと考へてゐるが実際のところどうだらう。数日前まで自分がVistaに触れる可能性について考慮したこともなかつたから、Vistaについては何も知らないのだ。
昨年、職場のネットワークにVista搭載ノートが加はつた時はそのために発生した不具合の数々に呆れたものだつたが、流石にあの頃とは状況も変つて居らう。SP1にもなつてゐることだし。少なくとも、自宅でスタンドアロンで使ふ分には何の不都合もない。どうせ他に繋がつてゐるネットワーク機器といへばXbox360だけだ。
そんな次第で、XPへのダウングレード権の行使は、よほど重要なアプリが動作しないといふことがない限り検討しなくてもよささうだ。尤も、メディアは入手しておくに越したことはないだらうが。
とりあへず、Vista批難の大部分はイメージだけを元にした難癖なんだらうと、イメージだけを元に言つてみる。少なくとも従来のWindowsと比べる限りにおいて、何かが極端に悪くなつた訣ではない。
問題は、何が良くなつたのかがさつぱり見えないことだよな。クラシックインターフェースにしてゐると、別にこれがVistaでなければならないといふ理由も見つからない。