大和但馬屋日記

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本当にあつた○○い話

ところで、「ケータイ小説」絡みでは、速水健朗氏の意見が興味深い。速水氏は児童文学評論家赤木かん子さんを援用しているのだが、それによると、最近の若い女の子は「事実を元にしたものにしか興味を示さない」。つまり、必要とされているのはノンフィクションであって、フィクションではない。「本を読む前に図書館の司書に「これって本当にあった話?」と聞く子も多いとか」。
(中略)
極論してしまえば、日本の小説では虚構で勝負するのではなく、安易に事実を担保にするものが昔も今も多いといえるのではないか。

横書き/縦書きとか - Living, Loving, Thinking, Again

事実をどう評価するかは別としてなんか色々と腑に落ちる話。ワシ自身は否定的に捉へないといふか、「なるほどさういふこともあるのか」と思つた。対象を「最近の若い」云々といふ風に限定する必要もなさげ。
anondに虚構が云々といふ揉め事が少し前にあつたけど、この辺に考察の糸口があるのかもしれませんな。