大和但馬屋日記

はてなダイアリーからの移行中

環境を持ち歩く

yms-zun2007-05-23

異るハードウェアで同じ環境を持ちたいといふのであれば、取れる方法は二つ。環境を外(例へばWWW空間)に置いてしまふか、環境自体を持ち歩くか。「WebブラウザをWebアプリにしてしまふ」といふのは成程面白い発想で、なんとなく十数年前にオラクルやサンが提唱した「ネットワークコンピュータ」を思ひだした。今ならインフラもマシンパワーも十分なレベルにあるから当時の様な机上の空論で終らなくて済むかもしれない。じぇいこん氏が頑張つてくれれば何とかなるかも。
では環境を持ち歩く方はどうだらう。
最近は手で絵を描く仕事もほとんどないのでタブレットPCはほとんど家の中で据置きマシンと化してゐる。重いしバッテリーも死んでるし。出勤なんて手ぶらで十分。それでもやはり職場と家で環境を統一したいもの、特にメールソフトとはてなダイアリーライターに関してはUSBメモリに環境ごと突込んで持ち歩くことにしてみたら、これが存外便利なのだ。
はてダラの方はそれぞれのマシンにPerlさへインストールしておけば、あとは各日付のテキストデータ全部と実行スクリプトであるhw.pl及び周辺ファイルを一つのディレクトリに入れて持ち歩くだけで良い。
メールソフトについては、機能がシンプルな代りにレジストリ等に全く依存しないnPOPQを使つてゐる。こいつはしばしば環境ファイルを保存したメールごとぶち壊してくれる点を除けば特に不満はない。いやそこは大問題なんだが、こまめなバックアップで対処してゐる。
Webブラウザについても統一化したいところだが、今のところ実用レベルでそれが可能なのはMozilla FirefoxのPortable Editionくらゐのものか。全く個人的な好みの問題でFirefoxはどうも二の足を踏んでしまふが、一度試してみようかと思ふ。
要はユーザーのプロフィールデータをどこに保存してゐるかの問題で、Windowsアプリならばなんでもかんでもマイドキュメントの下に保存してしまふやうな設計のものはどうも不便に感じる様になつた。レジストリ依存なんて論外だ。
これらの持歩きのためにUSBメモリは4GBのものを買つた。HDD上で使ふよりはもちろんアクセス速度は数段遅いけれども、数年前のマシンや通信の環境がどうだつたかを思ひ返せば別に使ひものにならないレベルではない。所詮一つ一つは精々数十キロバイトのデータにすぎないのだし、重い作業はHDDでやればいい。
目下の問題は「時々USBメモリを持出すのを忘れる」といふ点にある。これが解決できない以上、すべてWebアプリにしてしまふ策が実現したとすればそれには到底敵はない。
Windows用といふ縛りではあるが、USBで環境を持ち歩くためのガイドとして有用なサイトがここ。

何の意味があるのか良く分らないがMacOS 7.9.1も持ち歩けるらしい。

追記

よくしらべたらOpera@USB : download your free version of mobile Opera:なんてものがあるではないか。早速乗換へた。設定ファイルもコピーすればそのまま引き継げた。愉快愉快。