大和但馬屋日記

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平成十八年版「今年のゲーム十選」

yms-zun2007-01-06

はい、今年も余すところあと云々。以上テンプレ。
大和但馬屋ローカルルールは「一年間にプレイレて言及したタイトルの中から、これと思ふ十本を選出。特に順位づけはしない」。
過去の同趣旨の記事は次の通り。

昨年はDSのゲームだらけだつたが、今年はどうか。まあ行つてみよう。

ツーリスト・トロフィー(PS2,SCEI,ASIN:B000BNBAXC)ツーリスト・トロフィー

良く言はれることだと思ふが「風と一体になる」感覚は本当に素晴しい。バイクにもバイクレースにも詳しくはないけど、これ程気持いいバイクゲームはさうないんぢやないか。360の「MotoGP'06」の体験版を試した後にさう思つた。
自己陶酔ムービー作成装置の筈がズッコケムービー作成装置。

ネコソギトルネード(NDS,Nintendo/Cteam)

DSはこれ一本か。だな。ワシにDSLiteを買ふに至らせたある意味キラータイトルだ。
あのまま商品化とする訣にはいかないのだらうけどあれを下手に弄つてもなあ、といふ絶妙な匙加減で、とかなんとか御託はいいから早くWiiで配布するとかすれ。あのまま消えたままにするのは惜しすぎる。

大神(PS2,CAPCOM,ASIN:B000A85PIY)大神(OKAMI)

前に書いたことの再掲。

3Dの「ゼルダ」と「もののけ姫」を足して二で割つた片方が「ワンダ」でもう片方が「大神」みたいなイメージがありますよ。

で、フィールドの作りやイベントの見せ方や「筆しらべ」等の他で見られない工夫を凝らしたのがこの「大神」だつた。あれほど集中的に遊んだゲームはさう多くない。
楽しかつた。それに尽きる。

ワンダと巨像(PS2,SCEI,ASIN:B000F9Z9AW)ワンダと巨像 PlayStation 2 the Best

前に書いたことの再掲。

3Dの「ゼルダ」と「もののけ姫」を足して二で割つた片方が「ワンダ」でもう片方が「大神」みたいなイメージがありますよ。

で、色々削ぎ落してある方向に特化してみせたのが「ワンダ」と。削ぎ落しただけのことはある、しかしそれに馴れたせゐでフルスケールの「ゼルダ」を面倒に感じる弊害も生まれたかも。
本当なら、これの様なゲームがもつと沢山出てゐれば良つたのに、と思ふ。ボリューム不足とは思はないが十六体の巨像を倒した後に充実感ではなく「もつとやらせろ」といふ渇望が沸いたのはさういふことだつたのだらう。「数独」とかを解くのに近いイメージ。
凄い絵を作つてはゐるんだけど同じ巨像と何度も戦つても楽しくはなくて、ゲームとしては薄つぺらい。でも、いくらボリュームを増しても薄つぺらいのは解消されないよな。
フィールドのシームレス感は良かつた。二十一世紀のアクションアドベンチャーはかうでなくては。

エアロダンシング4 new generation(PS2,SEGA,ASIN:B000067OWE)aero dancing4 new generation

本当は「エアロダンシングi」やタイトーの「EAF」シリーズ、序でに「AC5」もお情けで含めてやりたい所だが、代表してこれ。ワシに360を買はせたのは「EAF」シリーズの「OverG」なんだけどムニャムニャ。「エアダン」シリーズが360に来ないかねえ。
単純な物理法則で遊ぶのは楽しい。剣玉が上手くなる様なもんだ。なら剣玉やつてろといふ話もあるが、剣玉やるなら「エアダン」やるよワシは。爽快感とか、スペック表云々のリアルとかぢやねえんだ。

リズム天国(GBA,Nintendo,ASIN:B000G6DY0Q)「リズム天国 + ゲームボーイミクロ専用2Wayストラップmicro」 お買い得パック

今年入つた唯一の任天堂商品(ネコソギは除く)。
どこまでも遊び尽せる感じが良い。見た目は脱力系でも手抜きは一切見られない。遊べば遊ぶ程「本物やなあ」と感じさせられる。何のことかよく分らんのだが。たぶんGBAから流れる楽曲としてクオリティが度を外れてるからぢやないかな。
おつと、つんく♂だから云々といふ事実はこの判断とは全く関係ないぞ。つか、シャ乱Qハロプロも全く知らないに等しいワシがそのことで何らかの判断を良い方向にも悪い方向にも下せる筈がないし、つんく♂が関はつてゐると知られる様になつたのも発売後少し経つてからだし。むしろ、彼が関つて本作がこのクオリティになつたのだとしたら、ワシの中で彼といふ存在は大変好意的なものとなつてゐる。あくまでゲームドリブンだからな、ワシは。

ギターフリークスV3&ドラムマニアV3(AC,KONAMI)

むしろ今年は「家庭用ギタドラ」の年であるのだが、やはりアーケード版あつてのこと。「V3」のバトルモードは面白いしね。
二年程前に「ギターフリークス」を始めてから、ずぶの初心者からそこそこ遊べる様になつて、自分の伸び代に限界を感じる様になつてしまつた。その限界が自分で思つてゐたよりも随分低いところにあるらしいことに絶望した。しかしその御蔭でと言つて良いかどうか、「ドラムマニア」にも手を出したり本物のギターを買つてみたりと、まあそれはそれで何かの糧にはなつてゐる。あくまでゲームドリブンだからな、ワシは。
ゲーセンで「ドラムマニア」はさうでもないが「ギターフリークス」が減少傾向にあるのと、PS2での家庭用展開がこの先どう転換するのかが不安材料。モチベーション維持ができるかどうか。

プロジェクト・ゴッサム・レーシング3(Xbox360,Microsoft,ASIN:B000BNBB0Y)PGR3-プロジェクト ゴッサム レーシング 3- - Xbox360

ビジュアルばかりが話題になるけど、ワシはこのゲームを支配するエンジンが好きだ。サーキットを攻めるのに必要な「走る」「曲る」「止る」がきちんとしてゐて、コーナーを曲るのに最適な旋回半径を求めることに集中できる。ドライブゲームとして大変に素直。大好きな「ル・マン24アワーズ」と似た感触で、ワシにとつてはかういふのが一番いい。レンタルカートで走る感覚に極めて近くて、だからシミュレータとは異る意味のサーキットを攻める装置として十分に「リアル」だ。でも何故かさういふのは売れないらしいんだよな。皆頭をかしいんと違ふか。
惜しむらくは未だにちやんとしたハンドルコントローラが国内で発売されないこと。早う出せやMSKK。

デッドライジング(Xbox360,CAPCOM,ASIN:B000FJ6FQ4)DEAD RISING (デッドライジング) 【CEROレーティング「Z」】 - Xbox360

撲殺カメラマンフランクさん。斬つて殴つて嬲つて〜、刺して晒して垂らして〜。まあとにかく色々出来るよね。あまりにネタビリティが高すぎて却つてようネタにせんかつたが、ゲーム内で起る事の一々が印象的ではあつた。某オフの待合せをする時に、毎日撮つてる写真の一点に「おばであ!」アイコンを貼りたくなつたのは内緒だ。
今年は「大神」とこれとでカプコンには楽しませてもらつた。「ロスプラ」は放置中だけどまたいづれじつくりと。

地球防衛軍3(Xbox360,D3/SANDLOT,ASIN:B000FSBL0U)地球防衛軍 3 - Xbox360

いーでぃーえふ! いーでぃーえふ!
ちとリアルタイムすぎて「改めて振返つてみると云々」といふ書き方ができないが、やはり楽しい。新味は全くないにせよ。


まとめ

以上だ。
おい、アレが入つてないぢやないかと普段この日記を読んで下さつてゐる方なら思ふだらう。その通りだ。
よし、ではアレが入つた場合の十選を改めて書かうではないか。

ジオメトリーウォーズ(Xbox360,Microsoft)

ジオメトリーウォーズ(Xbox360,Microsoft)

ジオメトリーウォーズ(Xbox360,Microsoft)

ジオメトリーウォーズ(Xbox360,Microsoft)

ジオメトリーウォーズ(Xbox360,Microsoft)

ジオメトリーウォーズ(Xbox360,Microsoft)

ジオメトリーウォーズ(Xbox360,Microsoft)

ジオメトリーウォーズ(Xbox360,Microsoft)

ジオメトリーウォーズ(Xbox360,Microsoft)

ジオメトリーウォーズ(Xbox360,Microsoft)

はい、十本。何か質問は?
‥‥といふこつた。これと出遭つたことでワシのゲーム人生は余生に入つてゐる。今まで好きなゲームに順位付けなんてできないといふスタンスで来たけど、それはもう終りだ。致命的なのはこいつの御蔭でゲーセンに行く理由の大半が喪はれたことで、しかも「それでいいや」とワシは思つてる。なんせ余生だからな。
まあ、より良いゲーム余生を送るためにも面白い作品には引続き出遭ひたいものである。

おまけの考察

以上をまとめて今年の傾向をざつと振返つてみると、ワシにとつてはやはり年初にプロジェクタを導入したことと夏にXbox360を購入したことが大きい。昨年の「ゲームはDSでいいや」といふ気分がこれで吹飛んだ。
DSに出たゲームの多くに「ハズレを掴まされた」と思つたこともあるし、可能性を感じた「ネコソギトルネード」の様なリリース形態がただの一発花火に終つて、むしろその先の道はXbox Live Arcadeにあると知つたことも無視できない。「ビットジェネレーション」シリーズは「何か違ふなあ」と思つてゐる内に一本も触れずに終つてしまつた。触れれば面白いものもあつたかも知れんけどね。
実際、うちの360は「デッドラ」買ふまでその大半の期間がLive Arcadeに費されてゐた訣で、今でもこれに追加されるコンテンツが一番楽しみである。敢て十選には入れなかつたけれども「タイムパイロット」や「魂斗羅」をあんなに楽しく遊べるなんて思はなかつた。それに比べると「バーチャルコンソール」の方向性には全く食指が動かない。古いゲームを懐しみたいんぢやなくて、古いも新しいも関係なく色々なゲームを同じフィールドで遊び尽したいんだよ。とりあへず今それが可能なのはLive Arcade環境だけしかない。序でに言ふなら「ジオメトリーウォーズ」が遊べるのもLive Arcadeだけだ。
さういふ意味で、真にワシを楽しませてくれたのはXbox Live Arcadeといふサービスそのものだつたとも言へるだらう。あまりに肌に合ひすぎて他のハードを講入する意欲が小さくなる一方ではあるが、まあそれでもいいかと思つてゐる。欲しくなつたら買ふさ。

最後に、昨年一年間に遊んで言及したゲーム一覧。