大和但馬屋日記

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2007-07-22

[][][]2007年第10戦ヨーロッパGP決勝

番組開始早々、西岡アナと小倉氏の肩身が妙に狭いなと思ったら、ゲストとしてブリヂストンの浜島氏がスタジオに来ていた。現場に居ないのはともかく、こういうとこに出て来るとは意外。まあ、ミシュランと戦ってる時代ほど臨戦体勢ではないってことだろうか。

  1. ライコネン(フェラーリ)
  2. アロンソ(マクラーレン)
  3. マッサ(フェラーリ)
  4. ハイドフェルド(BMW)
  5. クビサ(BMW)
  6. ウェバー(レッドブル)
  7. コバライネン(ルノー)
  8. トゥルーリ(トヨタ)
  9. ラルフ(トヨタ)
  10. ハミルトン(マクラーレン)
  11. ロズベルグ(ウィリアムズ)
  12. ブルツ(ウィリアムズ)
  13. フィジケラ(ルノー)
  14. バリチェッロ(ホンダ)
  15. デビッドソン(スーパーアグリ)
  16. 佐藤(スーパーアグリ)
  17. バトン(ホンダ)
  18. スピード(トロロッソ)
  19. リウッツィ(トロロッソ)
  20. クルサード(レッドブル)
  21. スーティル(スパイカー)
  22. ヴィンケルホック(スパイカー)

ハミルトンは無事出走。事故原因はホイールナットの装着が不十分だったためとマクラーレンは説明している。アロンソにも同じ不具合が発見されたとも。

フォーメーションラップ直前、スタンドの一部で雨傘が。全車ドライのハード側(ミディアム)タイヤだが、さてどうなる。

ヴィンケルホックはフォーメーションラップからピットへ。

スタート、マッサがすごい飛出しでトップを狙う。一コーナ一でフェラーリ二台が大きくふくらむ。ラインがおかしいがともかく1-2をキープ。これは相当漏れているのか?

二コーナーでクビサハイドフェルドに押されてスピン、その後もあちこちでコースアウトや接触が起る。ハミルトンは十番手から四番手に上るが、すぐさま中団に埋もれる。様子がおかしいか?

やはり路面が漏れている様で、早くも水膜がうっすら見える。各チームのピットが動く。

トップを行くライコネンとマッサがピットロードへ、しかしライコネンはコントロールできずにピットロードから本コースに戻ってしまった。これは痛い、痛すぎる。

各車ウェットタイヤに交換、この間にピットスタートを選んで最初からウェットを履いたヴィンケルホックがラップリーダーとなっている。こりゃ面白い。

しかしスタンダードウェットでどうにかなる雨量ではなく、一コーナーで六台ものマシンが次々にコースアウト。その中にはハミルトンの姿も。クレーン車に突込みそうになる車もあり、危険極まりない。当然セーフティカーが出るが、とても走れたものではなかろう。結局、レースは四周終了時に赤旗中断となった。

  1. ヴィンケルホック(スパイカー)
  2. マッサ(フェラーリ)
  3. アロンソ(マクラーレン)
  4. ウェバー(レッドブル)
  5. クルサード(レッドブル)
  6. コバライネン(ルノー)
  7. ライコネン(フェラーリ)
  8. ブルツ(ウィリアムズ)
  9. バリチェッロ(ホンダ)
  10. フィジケラ(ルノー)
  11. クビサ(BMW)
  12. ラルフ(トヨタ)
  13. 佐藤(スーパーアグリ)
  14. トゥルーリ(トヨタ)
  15. ハイドフェルド(BMW)
  16. デビッドソン(スーパーアグリ)
  17. ハミルトン(マクラーレン)

ハミルトンは一コーナーでコースアウトしてウォールに刺さったが、マシンを降りずにクレーンでコースに戻してもらい、レース続行。これはちょっとウルッと来た。偉い、偉いぞ。

ヴィンケルホックを先頭に、スタート再開を待つグリッド上。もう空は晴れ上っている。路面もみるみる乾く。しかし、予報では再スタートの二分後にまた雨というテロップが。

セーフティカーの先導が再開された。一周してハイドフェルドはピットイン、タイヤをエクストリームからスタンダードウェットに戻す。

ハミルトンは順位回復ラップのついでにピットへ戻り、なんとドライタイヤに交換。賭けに出たか。

八周目にレース再開。マーカスの天下は一コーナーで終った。まあ、これは父にもらったプレゼントということだろう。

  1. マッサ(フェラーリ)
  2. アロンソ(マクラーレン)
  3. クルサード(レッドブル)
  4. ウェバー(レッドブル)
  5. コバライネン(ルノー)
  6. ライコネン(フェラーリ)
  7. ブルツ(ウィリアムズ)
  8. フィジケラ(ルノー)
  9. ラルフ(トヨタ)
  10. バリチェッロ(ホンダ)
  11. クビサ(BMW)
  12. ハイドフェルド(BMW)
  13. 佐藤(スーパーアグリ)
  14. ヴィンケルホック(スパイカー)
  15. トゥルーリ(トヨタ)
  16. デビッドソン(スーパーアグリ)
  17. ハミルトン(マクラーレン)

ハミルトンのドライタイヤはやはり無謀だったか。十一周目あたりにようやくまともに走れる様になってきた。同じ周、上位のウェット勢がドライタイヤに交換。この間にハミルトンが順位をどこまで回復できるか。しかしこれは「ライバルにドライ交換のタイミングを教えただけだ」とコメンタリ陣の冷たい評価。そらそやな。

十五周目、ヴィンケルホックがマシンを止めてリタイア。波瀾万丈のデビュー戦終了。

二十周目、ラルフが最終コーナーでハイドフェルド接触、リタイア。ミラー見てなかったな。レース後に審議と出た。

二十一周目、佐藤がリタイア。マシントラブルの様だが状況は不明。

マッサが後ろとの差を拡げ始めた、というよりアロンソのペースが落ちてきた。ライコネンとの差が一秒以内に。ハミルトンは最後尾で一人ファステストラップ展覧会。

レギレーション上では赤旗中断の間も計時は止まらないので二時間ルールの適用が取り沙汰されているが、現地のタイミングモニタでは赤旗中に時計が止まっていたらしく、レースの残り時間が把握できなくなっている。ピットではどう考えているのか。

三十五周目、ライコネンのペースが落ちてきたと思ったらスローダウン。ハミルトンはようやく同一周回のライバルに追いついてきたがピットイン。やはり全周回数分のガスを入れた様だ。レギレーションは?

このニュルではとことんついてないライコネン、ピットロードで力尽きてリタイア。ニュルと自身の相性、ニュルでポールシッターが勝てないジンクス、そしてフェラーリにマイケルが姿を現すと勝てないジンクス。どれ一つ打ち破れなかった。

四十六周目、ハミルトンに対して青旗。マッサに周回遅れにされるが、この二人はファステストラップを出し合う仲。このまま差がつくこともないだろう。

四十七周目、フィジケラのホイールカバーが脱落してホームストレートのライン上に残ってしまった。四十八周目にマッサが、四十九周目にハミルトンがこれを踏んでしまう。

五十周目、「七分後に雨が降る」とテロップ。ほぼ同時に客席では雨具が用意されている。五十一周目、コバライネンがピットインしてスタンダードウェットに。これは完全なギャンブル。残り十周。

  1. マッサ(フェラーリ)
  2. アロンソ(マクラーレン)
  3. ウェバー(レッドブル)
  4. ブルツ(ウィリアムズ)
  5. クルサード(レッドブル)
  6. クビサ(BMW)
  7. ハイドフェルド(BMW)
  8. コバライネン(ルノー)
  9. フィジケラ(ルノー)
  10. ハミルトン(マクラーレン)
  11. バリチェッロ(ホンダ)
  12. デビッドソン(スーパーアグリ)
  13. トゥルーリ(トヨタ)

降ってきた。どうなるよ。ドライタイヤでは辛くなったか、残り八周で各チームがバタバタとピットイン。

タイヤを換えてからマッサのペースが悪い。アロンソがマッサに襲いかかる、マッサは必死でラインを守る。残り五周、ホイールトゥホイールのバトルをアロンソが制し、トップへ浮上。ここで二時間が経過したがレースは続行。

混乱を極めたレース、最後はバトルで勝ったアロンソが今季三勝目。二位にマッサ、三位にウェバー、最後のシケインの立上りでトラクションが抜けて危うくブルツに抜かれそうになった。四位にその棚ボタを拾い損ねたブルツ、五位クルサード、以下ハイドフェルドクビサコバライネンまでが入賞。ハミルトンはコバライネンから1.5秒落ちで惜しくもノーポイントに終った。完走十三台。レースタイムは二時間六分、ちと不可解さの残るレースではあった。

表彰式前の控え室ではマッサがしきりにアロンソにつっかかっていた。オーバーテイク時の接触で相当ムッとしている様だ。パルクフェルメにマシンを停めた時には、アロンソは自分のマクラーレン接触痕を指差して「これはないよね」とカメラにアピールしていた。アロンソはよくこういうことをやるよね。一昨年のアメリカGPの後のフランスGPの表彰台で、ミシュランロゴをしきりにアピールする姿を思い出した。

表彰台上ではマイケルがプレゼンターとして登場。ロン・デニスがツッコミを入れているのが面白い。こんなに機嫌のいいロンも珍しい。

公式インタビューでアロンソは「謝らなきゃいけないかもね」と大人のコメント、しかしその横でマッサは終始への字口。憤慢遣る方無しと言った模様。インタビューに答えては、控え室でのやりとりで「『わざとやったんだ』と言われてビックリしたよ」と。どうやら上機嫌のアロンソが軽口で挑発したってことらしい。

ポイント差も縮まって、人間模様も見えてきて、どうなる夏のヨーロッパラウンド終盤戦ってとこか。

次はオンガロリンク、スーパーソフトタイヤ投入でマクラーレンがどう対処できるかが鍵を握りそう。