大和但馬屋日記

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メモ

例の昭和天皇のメモとやらの件。そのメモの真贋に関らず、それを自らの主張の裏付けに利用しようとする者は右と左とを問はず愚かの極みであり、それだけで軽蔑に値する。
日本が真に法治国家であるならば、法的な承認を受けてゐない故人の発言を記したメモを元に何らかの政治的判断が下されてはならない。遺言状ですら弁護士の承認がなくては法的効力を持たぬこの国で、それが誰の発言であるにせよ、ただのメモが何の意味を持つといふのか。マスコミや政治家までもがその様なメモに振り回されて何かを主張しようとして憚らぬこの国はやはり法治国家とは程遠い前近代的社会にあると言はざるを得ない。
否、前近代の日本人ですら「死人に口なし」といふことを知つてゐた。その様な簡単な理屈も忘れた馬鹿共はそれこそ死に絶えればよい。