大和但馬屋日記

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今日のゲーム(六月二十九日)

ワンダと巨像(PS2,SCEI,ASIN:B000F9Z9AW)ワンダと巨像 PlayStation 2 the Best

十五匹目まで倒した。残すは最後の一体のみ。後になるほど倒し方に工夫が必要になつて、やつとゲームとして普通に面白くなつてきたなといふところなんだけど。

十二体目

湖に棲むクタラギもといバラダギ様みたいな奴。最初、さつぱり倒し方が分らなかつた。泳いで背中に取付くまでは良いのだが、そこから頭まで登つても急所が出てこない。サーチしてみたら急所は腹らしい。しかし腹は水中なので手出しの仕様がない。湖に点在する東屋のやうな石造物の上に乗れば何とかなることは分るのだが、ではどうすればそこに乗れるのか。
奴の平らな頭の外周には冠状に光る石が生へてゐて、といふかこれがどう見ても下顎に生へた虫歯にしか見えないのだけれど、それを剣で叩くことで奴の進路を操れることに気付くのに随分時間がかかつた。左右旋回と直進の三方向をうまく指示して石造物に接近し、屋根の上に飛び移る。すると奴は両前肢を振上げて屋根にもたれかかる姿勢を取る。すると腹の急所が顕になるといふ寸法だ。すかさず腹に飛付いてザクザク。半分ほどダメージを与へると奴は今まで乗上げてゐた石造物を叩き壊すので、もう一度背中に捕まるところからやり直してやうやく倒せた。

十三体目

広い砂丘に棲む空飛ぶタツノオトシゴ、あるいはヘラヤガラ。動きはどちらかといふと「ナウシカ」のヘビケラだけど。
長い胴体の腹側に光る浮袋が三箇所あるので、地上から矢でそれを潰す。図体がとてつもなく大きいので動きも大きく、かなり先読みして矢を射ないとなかなか当らない。といふか歩いてゐてはとても追つかないので馬に乗つたまま流鏑馬をする。
袋を三箇所とも潰すと奴は低空飛行になり、頭の直後にあるまさにヘビケラのやうな四枚の鰭を地面に垂らして引きずるやうに飛ぶ。馬でこの鰭に接近し、動きをうまく合せて鰭に飛移る。これがかなり難しい。
飛移れたら背中に移動し、背中に三箇所あるエアブレーキにしか見えない鰭の裏側に隠れた急所をザクザク。一箇所を消すごとに奴は一旦砂地に潜るので、地面に激突してダメージを喰らふ前に背中から飛降りてやり過ごすこと。
倒し方はすぐに分るがアクションの実行が難しい敵だつた。といふか、奴は飛んでるだけで全く無害なので倒すことに罪悪感があつた。

十四体目

遺跡の中にゐるシールドライガーみたいな小さいやつ。十一体目と同系で、巨像といふには小さすぎるものの性質は極めて獰猛。全身が鎧に覆はれてゐるのでそのままでは全く刃が立たない。その鎧を剥すため、このゲームとしては珍しくマップの仕掛けを最大限活用するステージになつてゐる。
奴と同じ地面に立つと十一体目と同様にいい玩具にされて弄り殺されるだけなので、まづはとにかくスタート地点にある横倒しの石柱の上に這上る。あとはそこから飛移れる高い足場を探してひたすらそれを辿る。マップとしては完全に一本道なので迷ふ気遣ひはない。慌てて落ちないこと。屹立する石柱に辿り着いたら獅噛みついて天辺まで登る。天辺から矢で奴を挑発すると、奴は石柱に体当りをしてこれを倒さうとする。倒れる方向は決つてゐるので、挑発する前にあたりをつけておくとよい。
さうして奴に道を作つてもらひながら先へ先へと進むと、やがて遺跡を一周して入口の地点に戻る。奴が体当りして最後の柱を倒すと、入口を塞いでいた石の壁が崩れるのでそこを通つて入口へ。よく見ると如何にも怪しげな石のテラスになつてゐるので、その上に立つて地上の奴をしつこく挑発すると、奴はテラスの支柱に体当りをかます。後はお約束で、崩落したテラスの下敷きになつて奴の背中の鎧が剥れるといふわけだ。頭も無残にひしやげて少し可哀想になるが、それまでの獰猛さを思ひ返すとあまり同情する気にはなれない。
光を当てて背中の急所を暴露したら、しばらく安全なところから急所に矢を射て弱らせておいた方が倒し易いと思ふ。いきなり背中に飛付いても、奴は必死にもがいて振り落さうとするのでなかなか剣を刺すチャンスがない。下手をすると先にこちらの握力が切れて振り落されかねないし、さうなるとこちらが危い。
よく暴れる敵をどうやつて出抜くかを考へるのが楽しいステージだつた。

十五体目

滅んだ都市の番人気取りといふ大男。どちらかといふと大猿ぽい。顔はなんとなく「風タク」のガノンドロフ風。右手に棍棒を持つてゐる。
ステージの左右が絶壁に作りつけられた建物のやうになつてゐて、高いところに上れる構造になつてゐるのだが一筋縄ではそこに上れない。最も地面に近いところがプラットホーム状になつてゐるのがヒントで、奴がそこに足を乗せるとプラットホームが傾く。シーソーの原理で壁に近い方が高くなるので、これを利用して上の足場にぶら下る。上の階に登つたらさらに上を目指したいが、ここも丁度良い足場がなくて困る。そこで矢で奴を挑発すると、怒つた奴が棍棒で建物に殴りかかる。これでご都合主義的に建物が破壊されて上の階への足場が出来るので、そのまま最上階へ。
天辺には此岸と彼岸の建物を結ぶ石橋が二本掛かつてゐる。渡らうとすると奴がこの橋を殴つて壊してしまふので、間違つて橋もろとも落ちないやうに気をつける。橋を壊させたら、橋の根元が奴の頭に飛び移る良い足場となるので、奴が接近するのを待つ。
頭に飛付いたら急所をザクザク。しかしあと少しといふところで急所は消えてしまふ。さうなつたら右肩に移動して、そのまま右腕を伝ひ降りる。下腕部に怪我があるので、そこに容赦なく剣を突き立てると奴は堪らず握つた棍棒を放り投げてしまふ。すると、右掌に最後の急所が見つかる。
一旦地上に降りて、奴の足元をチョロチョロ動いて挑発すると、奴は怒つて右手で殴りかかつてくる。右手が地面にめり込んだところで掌に獅噛みついて、浮び上がつた急所にザクザク剣を刺して終了。
こいつも建物を巧く利用しないと倒せないので、戦つてゐて楽しい相手ではあつた。