大和但馬屋日記

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学者と作家の対立

id:genesis:20060407#cにて、塩野七生が著作の中で学者に嫌味垂れてるといふ指摘があつた。それにコメントもしたのだけれど、さういへばこんなことがあつたなと思ひ出したのでメモしておく。
小田中直樹が著書「歴史学ってなんだ?*1」(感想)の中で塩野七生の一連の作品を例に挙げ、学者と作家とを隔てる態度について書いてゐる。自分から見ればそれは務めて冷静かつ客観的に書かれたものだと思つたけれども*2、恐らくこれはほんの氷山の一角であり、多分「学者」サイドから相当な突上げが塩野に対してあるのではないかと想像できる。だとしたら、塩野のそれは「鬱憤晴し」だつたのかもしれない。
塩野の著作を読んだことがないのであくまでも想像にすぎないけど、一往さういふことがありましたよ、と。

*1:isbn:4569632696

*2:具体的な記述は手許に本がないのでまた後ほど