大和但馬屋日記

はてなダイアリーからの移行中

今日のゲーム(四月八日)

タイトーメモリーズ下巻(PS2,TAITO,ASIN:B0009WO72Q)タイトーメモリーズ 下巻

ニュージーランドストーリー

ここ数日、十数年ぶりにブーム再到来中。ジャンプの感覚をやうやく取戻し、コンティニューなしで最終面に到達できる様になつた。もちろん最短ワープ使用で。
しかし最終面を確実にクリアできない。正直運任せ。スタート直後の羊が打上げる大砲の弾の種類次第、かつ中盤の蝙蝠の出現の有無次第といふ次第。
「こんなに難しかつたつけ」と思ふのも当然で、昔練習したのがX68000版で、今にして思へば移植の出来が悪くて前述の点で詰る要素が無かつたのだ。X68版だと滑る床の上でも一度真上にジャンプすればスリップが止るのでどんな状況にも落着いて対処出来たが、オリジナルではさう簡単に立止れない。しかも、序盤の羊は出現した途端に棘の床に触れて死んでしまふから全く無害だつた。遊ぶ分には楽でいいけど、何かが台無し。逆に一面ボスの動きは滅茶苦茶だし、ボスの固さがとんでもないことになつてるし。
サイバリオン」で良い仕事をしたSPSだが、移植のヒット率にはかなりのバラつきがあつたな。上は「サイバリオン/スーパーハングオン」から下は「フルスロットル/ネメシス'90改/A-JAX」まで。「沙羅曼蛇」は世間的にどうでもワシは許した。
ニュージーランドストーリー」に話を戻すと、べらぼうに難しいゲームの様に感じるけれどワシがクリアできるくらゐだから実際はさうでもない、筈。ステージ4-4なんか今日になつて初めて「より安全で進み易いルート」が発見できた。今まで何て遠回りをしてたのか。このマップを作つた人は凄いぞ、といふかゲーム全体が丁寧に作られすぎ。

アンダーディフィート(DC,G.rev,ASIN:B000E3WPXI)アンダーディフィート(通常版)

発売されて間もない、アーケード用縦スクロールシューティングのDC移植版。実は先週のうちに買つてゐて、ほぼ毎日遊んではゐる。アーケードではやつたことない、といふか普段行く店に置いてないので見たこともほとんどなかつた。
自称「ドリームキャスト最後のソフト」らしいが、ここんとこ競ふ様にDC用の新作シューティングが発売されてたのでインパクトはそれほどでも。つか、これ以外どれも買つてないなあ。「ラジルギ」とか、アーケードで遊んでも全然ピンと来ないし。
で、この「アンデフ」だけど、うーん、よく出来てるのは分る、分るんだけどなあ。これもやはり「面白い」と感じられるレセプタがワシの中にいつまで経つても形成されない。
難しいから、といふのは確かにその通りで未だ二面ボスすら倒せない体たらく。しかしそれと面白く感じないこととは無関係だ。
何故さうなのかと考へてみるに、たぶん「上手くいつた手応へを感じた時」と「全然駄目だと思つた時」のプレイ内容に差を感じにくいといふか、点数で比べたら後者の時の方が良いスコアだつたりもして、どうも納得行かないといふのがひとつ。一往考へて遊んではゐるつもりで、一週間ばかり一・二面ばかり繰返してゐるから少なくとも一面ではそれなりに稼がうと心掛けたりもしてゐるが、それでも納得できてないのだ。
もう一つは操作感。理由としてはこちらの方がたぶん大きい。何が引掛るといつて、「好きな様に撃ちまくれないこと」。もつといふと、「強い攻撃が自分の操作で行へないこと」。これだ。
このゲームでは、ショットボタンを押し続けるとフルオート連射で攻撃できる。これはまあ普通だ。ボタンを離すと、自機の向きをある程度左右に振れる。自機は攻撃ヘリといふ設定なので、これもまあ良い。ボムボタンで必殺ボム、これもジャンルの王道だから問題ない。では何が不満か。
このゲームの最大の特徴はオプションヘリによる攻撃にある。ショットボタンを押さずにゐるとオプションゲージが溜り、ゲージが最大になつてからショットボタンを押すとオプションヘリが出現。これは一定時間攻撃を強力に支援してくれた後消滅する。消滅後は一定時間使用不可となり、それを過ぎるとまたオプションゲージを溜めて使へる様になる。このサイクルは比較的短く、また回数制限もないので、オプションは気兼ねなく使ふことができる。逆にいふと、積極的に使はなくては先に進むのも困難になるといふことだ。
さて、このオプションを積極的に使はうと思つたら、プレイヤーは頻繁にボタンを押す手を休めて攻撃を緩めなくてはならない。さうしてオプションを呼出した後も、オプションを直接操作することは出来ず、彼(?)が勝手に強力な攻撃をしてくれるに任せるしかない。ワシは、これが気に入らないのだ。オプションヘリがボス敵にロケット弾を撃込んで大ダメージを与へてくれても全く手応へを感じられない。どこまで行つても「他人事」である。
何が嫌といつて、「ボタンを押さないことで溜るゲージ」といふのが嫌だ。同じ理由でワシは「ドラゴンセイバー」が大嫌ひなのだ。「R-TYPE」の様に「ボタンを押して溜める」のは良い。感覚的に自然だと思ふ。ボタンを押してゐようが押してゐまいが、溜めてゐる間は攻撃できないのは同じだ。しかし「自分の意志で溜める」のと「勝手に溜る」のは全く別のことだ。もつとアホみたいなことを言ふと、「押す」と「離す」では行為に伴ふカタルシスが違ふんだよ、てことだ。ゲームなんだから、この身体感覚は大事だ。欲しいのは結果ではなくて行為そのものなんだよ。
アンダーディフィート」のボタン操作は、ワシにとつてはストレスが溜る。のみならず、そのストレスに対する見返りを得られる気がしない。今後どれほどこのゲームの腕が上達して先の面まで進める様になつたとしても、この点で得心がいくことはまづ有得ないと思はれる。