大和但馬屋日記

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ナントカ線とカントカ電車

昨日のエントリで「京急線」と「阪神電車」といふ表現を何気なく使つた。これはしかし、考へてみれば統一性のない表現だよな。こんなところに関東と関西の地域性が顕れてゐると言つたら言ひ過ぎか。
これはあくまでオレ自身の見聞に基く印象だけども、東京の人は話をするときに具体的な線名を出すことが多い。「東横線」「井の頭線」「西武新宿線」「都営浅草線」「総武線」云々。同名他社線との区別の必要が無い限りあまり鉄道会社の名前は意識されない気もする。そして、鉄道会社の名前が出るときも「小田急線」「京成線」のやうに「線」で呼ぶ。
これが、関西だと「京阪電車」「阪急電車」「南海電車」といふパターンが多い。何故か「近鉄」は呼び捨てにされがちな気もするがさうでもないか。まあ、「電車」が省略されることは少なくない。そして、地下鉄は「地下鉄」、JRは「JR」。会話のなかで重要な意味を持たない限り「〜線」といふのは無視されることも多い。「今日、何に乗つて来たん?」「地下鉄」みたいな会話が成立してしまふ。わからへんちふねん。ともあれ、路線名よりは会社名の方が意識の先に立つ。
路線網の発達の経緯とか地域性とかの理由がたぶんいろいろあるのだらうが、気付いてみれば随分と異るものだと思つたよ。