大和但馬屋日記

はてなダイアリーからの移行中

任天堂に学べ

今週いよいよ「おいでよどうぶつの森」が発売される。来月には「マリオカートDS」も発売になる。
どちらも無線LANを介したインターネット接続が可能で、携帯ゲーム機としては初めての大きな可能性を持つサービス展開が始まることになる。「そんなのPSPでも出来る」といふ声もあるが、正直話にならない。PSPは「ハードウェア的に出来る」だけで、それ以上のものではない。
任天堂無線LANとDSとの接続手順を可能な限り簡単にし、また全国の提携店舗に自腹でインフラ整備をして誰でも利用できる環境を整へてゐるといふ。もちろん任天堂の提供するサービスに関する限り接続料などもかからない。
インフラ整備だけでなく、例へば「どうぶつの森」ではお互ひのフレンドコードを知り合つた間柄でのみ通信が可能*1としてゲームの雰囲気を壊す第三者の悪意の混入を防いでゐるし、「マリオカート」では対戦だからといつて殺伐としすぎない様メッセージ送信などはできなくなつてゐるらしい。対戦相手のマッチングにはミクシィ日記よろしく範囲設定が可能だ。等々。
要するに、自らリリースするサービスを使ふ人の表情まで想定して作つてゐるのか、といふこと。無論これが唯一の方法といふ訣ではなく、もつと(SCEの様に?)殺伐としたサービスであつても構はないけれども、はてなは一体どうしたいのだ?
もうひとつ。「ここまでやつて尚問題が起こるのであれば、それはとても我が社の手には負へません」といふ線引きはありだらう。そこから先は個別対応といふやつだ(それをするもしないも含めて)。しかし、現に問題があるにも関らず「我が社のサービスは50%ですからー」とか言つてるのであれば、それつてどうなのよと思ふ。そんなものを2.0とかいふのであればそんなもんは要らない。

*1:他にすれ違ひ通信もあるが