2005-11-07 懐古商法 写真 セブンイレブンの企画モノの棚がえらいことになつてゐた。二十数年前の菓子類があれやこれやと並べられてゐる。それを見て「懐かしい」と思ふよりも「さういへばいつの間に姿を消してゐたんだこれは」と思つてしまつた。 まるで「おやつは二百円まで」といはれてやりくりに頭を悩ませてゐた頃の、家の裏手にあつたタバコ屋の棚のやうだ。かういふのはずるいと思ひつつ、とめどなく湧上がるせせこましい幸せさに押されて、結局ガムをひとつ所望してしまつた。 世話ねえや。