大和但馬屋日記

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かつて見た夢

幼い頃、最初に夢みた将来の職業は「しんかんせんのうんてんしゆ」だつた。新幹線についての最も古い記憶の中のオレは、食堂車でサンドウィッチを食べたり気が遠くなるほど長い六甲トンネルにうんざりしたりしてゐた。岡山駅のホームには確かに車止めがあつた。これは新幹線といふことに限らず、オレが今思ひ出せる中で最も古い記憶のうちの一つだと思ふ。今調べてみたら、博多延伸開業の前年あたりのことである様だ。
普通に物心がついて、長じるうちに最初の夢は薄れていつた。他に見る夢ができたからかもしれない、夢見ること自体を諦めたからかもしれない。時代的な背景もあつたらう。オレが具体的な身の振り方を考へる頃には国鉄は民営化され、その前後のかなりの期間に渡つて職員の新規採用も行つてゐなかつた。でもそんなのは言ひ訣で、単にオレが夢に向けた努力をしなかつただけだ。
なんてことを突然思ひ出したのは、昨日、キーワードリンクから眩しすぎるダイアリーをみつけたからだ。id:tec-westさん。まだ書き始められて日は浅い様だけれど、書かれてゐる内容すべてが面白くて仕方がない。必見ですよ。