大和但馬屋日記

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タイヤ交換失敗

で、タイヤ交換を始めた訣だが。最悪だ。
購入したスペシャライズドのニンバスといふ街乗り用スリックタイヤの評判が2chの自転車板では必ずしも良くないことは知つてゐたが、あくまで2chの評判であるから話半分以下のものとして受け止めてゐた。
ところが、実際にリムにタイヤを装着しようとすると、これまでにないほど苦労させられたのだ。タイヤを脱着する経験は豊富とまでは言へないけれど、本数だけでも今までに延べ六〜七セットは交換してゐるし、整備の際に脱着した回数も含めれば二十回とまではいかないまでも、十数回はこなしてゐる。といふか、初めてのときでもこれほどは苦労しなかつた。ともかく何だかしらないがビードがリムを乗り越えてくれない。散々難儀した挙句、やつと填めたと思つたら、今度は空気が入らない。といふか、入れたのと同じ勢ひで抜けてしまふ。
難儀してゐる最中に、一度嫌な感覚があつたと思つたら案の定で、タイヤレバーがチューブを噛んで破つてしまつたのだ。タイヤ交換の際に最もありがちなミスのひとつとして知られることだが、今までこれをやつたことは一度もない。なんてことだ。
前のタイヤとチューブも換へるつもりでそれぞれもう一セットを用意してゐたので、仕方なくそちらのチューブを使ふことにした。パンクしたのは後ろだけだから、特に問題はない。二度目なので慎重に、「ヤバい」と思ふ前に踏みとどまる心構へで。しかし、やはり一度「うわ!? やつちまつたかも」と思ふ瞬間があつて、それでも何とか形になつたので祈る気持ちでエアを充填。きちんと膨らむ。
ポンプに付属の空気圧計で規定圧の高めの方まで入れてみて、耳をタイヤに近づける。特に音もしない。大丈夫か。念には念を入れて、より精度の高い空気圧計を当ててみた。
「え? あれ?」針が思つた値の半分にも達してない。メーターが壊れたかと思ひつつ、改めてポンプを着ける。やはり圧が下がつてゐる。バルブを締めて、タイヤに体重をかけてみた。音はしないが、ゆつくりと、しかし確実に弾力が失はれていく。
やはり駄目だつたか‥‥orz...
結局新品のチューブを二本パァにして、終電まで逃して、この忌々しいタイヤを横目で睨みつつ職場でこんな恨み文を綴つてゐる深夜二時。やはり、値段とメンテナンス性には少なからず関係があるのかねえ。もちろんオレの腕が根本的に悪いといふのは認めざるを得ないけれど。ぶつぶつ。
何が腹立たしいと言つて、お釈迦にしたチューブ二本の値段を足せばもう少しマシなタイヤを調達できたのに、といふせせこましい計算をしてしまふ自分が一等腹立たしい。

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