大和但馬屋日記

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ローラレイ

いけませんお嬢様、あれは憎しみの光です。
今から観ますよ「ローレライ」。


観た。以下感想。
面白かつた詰らなかつたといふよりも、何か全く入り込めなかつた。それは主に映画としては脚本の問題で、それが原作でも同じかどうかは未読のため曖昧な書き方になつてしまふけれど、登場人物の行動原理が書いた人の一人合点に終つてゐて、何一つ共感なり納得なりができなかつたのだ。
昭和二十年八月六日から十五日の間の帝国軍人としてその考へ方と行動はどうなのかとか、ある軍人の巡らせた謀略がそもそも謀略として成立してないだらうとか、そのシチュエーションでなぜ君はさういふ行動をとつちまふのとか、さういふのが積重なつて、妙に冷めた目でスクリーンを眺めてしまつた。つふかアレだ、プリキュア観てるときと同じ感覚。段取りだけで話が進んでる。潜水艦の中に美少女が居ることについてどうかう言ふつもりは全くない。
絵的には、CGによる伊号ナントカの動きが全般に速すぎると思つた。尺の取り方が何ともアニメ的*1で、もうすこしじつくり見せた方がよいのではと感じるカットが多数あつた。
主人公が故郷の思ひ出を語るシーンは、直接には言はないけれどその故郷がどこか分る絵作りがなされてゐて、ミエミエではあるけれどグッとくる良い演出だつた。
あと、B29の出てくる絵はどれも良かつた気がしますよ。
とりあへずこんなとこで。

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*1:水平線からカメラまで三歩で走る、みたいな