大和但馬屋日記

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今日のゲーム(一月十日)

ブックオフで、中古のPS用ドラゲー二本がそれぞれ千円で売られてゐたので拾つてきた。周囲の友人たちがそれぞれに「GT4」で盛り上がつてる今、この記事にはタイヤ滓ほどの価値もなさげだが。

サイドバイサイドスペシャル2000(PS,TAITO,ASIN:B00005OUSE)サイドバイサイドスペシャル2000

バトルギア」シリーズの前身なのでカテゴリに含めとくことにしよう。何が2000かといふと、要するに廉価版なのだな。オリジナルは1997年、といふことは「グランツーリスモ」と同じ年か‥‥比べるのは酷だけど、如何に「GT」がバケモノかがよく分るな、見た目に関してだけでも。
一往、デュアルショック対応といふことになつてゐるが、あの時期にまともに対応してるのはそれこそ「GT」しかないといふ状況下での話だから、振動機能のみでアナログスティックはただのキノコである。
とりあへず走つてみた。マシンを適当に選んで(これがまた当然ながら、ほとんど某マンガに出てくる車&色ばかりだ)、コースも選択。超弩級以外はすべて周回コースか、といふわけで当然ながら超弩級を選んだ。いふまでもなく某マンガのあのコースだ。
走つてみて驚いた。フレームレートは全然足りてないし、ポリゴンは見てられない程に欠けまくるし、デジタル操作のせゐで3D酔ひし兼ねない程もの凄い動きをするけれど、これは確かに「バトルギア」なのだ。なんといふか、足りてないのはプレステの処理能力と、言つちや悪いがプログラマの能力とグラフィックのセンスだけ。それだけ足りなければ立派なクソゲーだといへばその通りなのだが。
実際、PS2の「バトルギア2」は処理能力だけ補ひましたといふやうな出来で、根つこの部分は何も違はない。それだけではやはり色々足りてなくて、しかも「BG2」は「GT3」と同時発売といふフォローし難い境遇にあるわけで、どうにもかうにも分が悪いのけれど、とにかく「SBS」と「BG2」の両方に共通して言へることがある。
面白いんだよ。
いろいろ足りないものを全部補つた結果が「バトルギア3」であることを考へれば、当り前の話だ。それにしても97年の時点でタイトーはこれだけのものを作つてたのだなあと思ふと、その頃サターンの「峠」シリーズしか見てなかつた己の不明さを恥ぢるばかりだ。

頭文字D(PS,講談社,ASIN:B00005OV51)頭文字D PlayStation the Best

言ふまでもなく某マンガのゲーム。大人気のセガのアーケード版の移植ではなく、1998年だからアニメ版第一作放映と同時か、それよりも前かな? よく覚えてないや。ともあれ、「仁D」ゲームとしては黒歴史の一ページである。実はさらにもうひとつ黒歴史があつて、これが発売されるよりずつと前に開発途中のサターン版も存在した。そちらは何と、リプレイシーンでマンガの書き文字の効果音が「バアアアアア」だの「キャキャキャキャ」だの「プッシャァ」だのと表示されるのが売りで、ゲームの出来はともかくとしてそのリプレイが見たくて発売されるのを心待ちにしてゐたのだが、残念なことにお蔵入りとなつたやうだ。
このプレステ版はそれに比べると随分おとなしい。おとなしすぎてほとんど話題にも上らなかつただらうに、オレが手にしたのは何故かザ・ベスト版である。そんな需要があつたのか? おそらくはアニメ人気に便乗したのだらうが。何にせよ講談社のブランドで発売するゲームであるからして、「ファミ通で3点のアレ」を持ち出すまでもなく地雷そのものだつた。
グラフィックは、前述の「SBS」に比べれば綺麗。フレームレートもそれなり。技術レベルは「SBS」より上だ。しかし、肝心の走りがまるでダメである。見た目の時速は四十キロも出てなささうなのに「キンコン」鳴り始めるし、「ドラエモンTYPE-S」並みにハンドリングがルーズなのを「ドリフトボタン」で誤魔化さうとしてゐるし、コースは雰囲気だけ似せた全然違ふレイアウトだし、キャラ絵の塗りは下手糞だし。
まあ、どんなのか気にはしてゐたので試しに買つてみただけのことで、期待はしてなかつたから構はない。あとこれも、デュアルショックに振動のみ対応。なんだかなあ。
余談だが、Amazonの「頭文字D」のカスタマーレビューに★五つ付けてる奴(サンプルA/サンプルB)、お前らそれは別のゲームです。こんなのが目に余るからAmazonのカスタマーレビューは参考にしないことにしてゐる。