大和但馬屋日記

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2005-05-21

[][][]ラルフの予選タイムにペナルティ加算

トヨタラルフ・シューマッハーが製造上のミスにより義務付けられたマーキングのないタイヤを使用したことと、それに気付いたミシュランの技術者がFIAに届け出ずにそのタイヤを取外す様依頼したとのことで、予選タイムに0.5秒のペナルティが加算されることになった。問題のタイヤはマーキングが無かったこと以外は他のタイヤと同じコンパウンドであることが判明しているので、純粋にミシュランの手続き上のミスといえる。

よりによってトヨタで、というのがなんだか気の毒ではあるなあ。

[]ヨーロッパGPまでに予選システム変更へ

日曜日の予選セッションはこのモナコGPが最後となる見通しらしい。

The new system will see just one session run on Saturday afternoon, the traditional slot for qualifying, and the running order will be decided on the results of the previous race with the winner running last in the session.

Formula One to make qualifying change

予選は土曜の午後に一セッションのみ行う。出走順は前回のレース結果に基き、下位のドライバーから先に走り始めるとのこと。同日本語サイトではThe new system will see just one session run on Saturday afternoon, the traditional slot for qualifying土曜日の午後に1度だけのセッションが行われるという伝統的なスタイルでと訳しているが伝統的なのは時間帯であってスタイルは別に伝統的でもなんでもないだろう。すぐ下に「伝統的なスタイル」について書いているのだから、slotは素直に「時間帯」と訳せばよかったではないか。しかも記事の半分くらいは翻訳してないし。

その訳されていないモズレーのコメントによると、「皆フリー走行の最後のセッションに注目するようになるだろう、予選の出走順位を有利にするために空タンクで全力で走るだろうから」とある。つまり予選はやはりパルクフェルメルールが生きていて、空タンクの全力アタックにならないということだ。フリー走行がテレビで放送されるのはたぶん世界的にもそれほどメジャーなことではないだろうから*1、テレビ的には結局それほどメリットはなさそうだ。

どうでもいいけど、シーズン途中にシステムを弄るなよなあ。FIAはスポーツ主催団体としては全く信頼がおけない。

[][][]2005年第6戦モナコGPフリー走行三回目

スタジオ熊倉氏と現地津川氏のかけ合い。すげー面白えー。車オタクと元メカニックが話をするもんだから、技術方面の話題しか出てこない。熊倉氏が出演する時は津川氏を必ず組ませてほしいね。話の合わない今宮・川井両氏と組ませても、聴いてるこっちが辛いだけだし。熊倉氏の話を否定しない相手ってだけでこうも違うかと。

しかし映像とかタイムの話を全然しないのはどうかと思うが。

ええと、アロンソが辛うじて16秒台。マイケルは18秒台あたりをうろうろうろ。つか、F2005のコーナー出口での挙動がおかしいよ明らかに。それに比べるとルノーの動きは愡れぼれするね。それにしてもルノーの空力付加物はものすごいことになってる。どこかの専門サイトででも確認してほしいが、もう何だコレ?

セッションの最後に16秒台がダダダッと出て、モントヤがトップタイム。マイケルが五番手だが、まだまだミシュラン勢はこんなもんではないだろう。

結果

[][][]2005年第6戦モナコGPフリー走行四回目

セッション序盤からマクラーレンルノー勢が飛ばしまくる。ライコネンがいきなり15秒台。モントヤはトンネルあたりでホイールのリムをぶつけて破損。深刻なダメージではなさそう。お、マイケルが15秒台。ウェバーがそれを塗り変える。

マイケル、負けじと真先に14秒台に突入、1'14.961。しかし感心する間もなくライコネンが1'14.258。洒落にならねえ速さだな。

アルバースがホームストレート上でスローダウン。それはよいのだが(よくはないが)、ピット出口にマシンを止めようとしたらそこから出てくるリウッツィ接触!!‥‥しそうになった。まさに間一髪。危ない危ない。

フィジケラの本気アタック、ミラボーでインを攻めきれなくて二セクまでアロンソに0.2秒遅れたが、三セクで0.007秒上回った。三セクだけ見れば最速だろう。そして連続アタック、ついに13秒台突入。

セッション残り二分十六秒、ボー・リバージュの登りで多重クラッシュ。マクラーレントヨタのラルフ、レッドブルクルサードザウバーヴィルヌーヴの四台が固まっていたところで、クルサードが遅いラルフを抜こうと車線変更。そこへアタック中のヴィルヌーヴが突込んできて、玉突き状態になったクルサードがラルフを巻込んでしまった。昨年のマカオGPほどではないがひどいクラッシュでコースは赤旗、残り時間もないのでそのままセッション終了となった。あれはクルサードの不注意だったでしょ。

ラルフによると、この集団の先頭に居たモントヤが「ブレーキテスト」をやったのが全ての原因とか。それが本当なら前言は撤回する。

最後に竹下アナが「津川雅彦さん」とオチをつけて笑った。おいおい。

結果

[][][]2005年第6戦モナコGP公式予選一回目

  • V・リウッツィ:1'16.817。
  • P・フリーザッハー:1'18.574。
  • C・アルバース:1'19.229。ここは得意不得意が出るなあ。
  • M・シューマッハー:1'16.186。これは遅いぞ。そういう目で見るからだろうが、やっぱり動きが悪い。後で流れたスローを見ても、テールが先に出てる。
  • J・ヴィルヌーヴ:1'15.921。ザウバーの方が決まってるよやっぱり。
  • N・カーティケヤン:フリーから自信を無くしてるとか。タバコ屋で滑って1'19.474、一番遅いタイム。
  • T・モンテイロ:1'19.408。ミナルディに負けた。
  • F・マッサ:1'16.218
  • N・ハイドフェルド:1'15.128。まあ、このくらいは出て当然なんだろう。
  • R・バリチェッロ:1'16.142。シケイン入口でタイヤロックしてスライド。乗りにくそうだ。今回はどうにもならんな。
  • D・クルサード:前セッションのクラッシュの影響が心配されたが、修復できた模様。1'15.128。二セクまではトップだった。
  • J・P・モントヤ:1'14.858。さあここからどうだ。
  • M・ウェバー:1'14.584。流石。
  • G・フィジケラ:1'14.783。三セクで遅れた。
  • R・シューマッハー:タバコ入口で左フロントをヒット、右のフェンスにマシンがヒットして大破。初日のタイヤ装着ミスから今日午前のフリーのクラッシュ、そして今度のこれまでとことんツキがないな。ターンインでハンドルを切りすぎた様にしか見えないぞ。テールが出たのかな? ともあれ怪我がない様でよかった。セッションは赤旗中断。オイルが撤かれたので復旧には時間を要するとのこと。
  • J・トゥルーリ:やはりタバコを攻めこむわけにもいかず、1'15.189。
  • F・アロンソ:1'14.125。あの路面でこのタイムなら文句なし。
  • K・ライコネン:1'13.644。あ、圧倒的じゃないか。もう合算ポールも余裕でゲット。何もなければ優勝までまっしぐらだね。

しっかしフェラーリの遅さはどうよ。ねえ。どうなのよ。つか、ここにBARが居ないのが今さらの様に悔しいな。

結果

*1:イギリスでさえ現在の日曜の予選は放送されてないというではないか